[FF11] シャウトについて

FFXIのゲームシステムでは、ゲーム内の会話(チャット)は、
全て画面下部のログウィンドウに表示されるようになっています。
人の多いジュノなどでぼーっとたたずんでいると、
Say(セイ)やShout(シャウト)のログがガンガン入ってきます。
(Sayは一定範囲内、Shoutはエリア内対象)
特にシャウトは頻繁に響いてますよね。
今回は、このシャウトの今昔とか、使われ方とか、
そのへんについてちょっと考えてみたりします。
○シャウトの昔話
昔…なんて私がいうのは、
大体サービス開始当初のことを指すわけですが、
その昔では、
やたらとシャウトが流れていた感じでした。
そこらのフィールドで、
 /sh <t>にやられる!助けて!!
なんてのはしょっちゅう流れてたし、
サルタバルタあたりで、
 /sh 破れたラブレターは何が落とすか知ってますかー?
 /sh ウサギですよー
なんていうのもあったし、
 /sh ギデアスの宝物庫一緒に行きませんかー?
 /sh いいよー!
なんていう、今では考えられないようなしょうもないシャウトもありました。
(後者は私が叫んでました(爆))
これは、チャットのシステムがまだよくわかっていなかった
(SayやShoutの使い分けがいまいち不明だった?)
ということもあるし、
基本的に情報収集はゲーム内で行う、
人手がいるときは叫んでみる、
という素朴なルールが罷り通っていた初期ならではのことでしょう。
その頃は、まだWebにもそんな情報はあまり流通していないし、
攻略本なんてものも出ていませんから、
クエストやミッションなんかの情報は、
ヴァナの中で知ってる人に聞く、というわけです。
(MMOの在り方としてこれが本来だと思うんですけどね)
また、今はもうLS(リンクシェル)というコミュニティが一般化してますが、
このLSというのも初期時代はあまりメジャーではなく、
一部ベータ時代からやっている人同士が集まっていたり、
リアル知り合い同士が集まっているような感じのものでした。
一般のプレイヤー達は、最初は大体孤独だったわけです。
そんなわけで、
人助けが必要なときには叫ぶ
というのは、当時一番手っ取り早かったのですね。
○シャウト減少期
時代が進むにつれ、最初は孤独だったプレイヤーたちも、
ヴァナ内で知り合った他のプレイヤーと仲良くなり、
徐々に「仲間」というものが意識されるようになってきます。
最初はフレンド登録などをして付き合いはじめ、
じきにそういうフレンド同士がLSを作って、
LSの仲間で冒険をするという機会も増えてくるわけです。
ミッションやクエストなどは、そのLSで一緒に進めたり、
後続者のミッションを先行者が手伝ったりなどで、
いわゆる“野良”で叫ばなくても、
仲間内でそういう冒険ができるようになってくるわけですね。
ということで、その類のシャウトは徐々に減少していきます。
また、FFXIもメジャーなMMOとして知られてくると、
ゲーム内の情報もWebに流通し始めます。
今は随分と詳細な攻略データもWeb上で閲覧できますよね。
そのうち人に聞くよりWebで調べるという流れが生まれてきて
(むしろ、そういう情報はWebで調べろや的雰囲気さえあります)
その類のシャウトもまた減少していったと。
そんな感じで、
フィールドでシャウトを聞くことなんてことはまずなくなりました。
ジュノ以外の3国でも、そういうシャウトはほぼ聞かれなくなります。
○シャウト爆発
一時期のヴァナは、実に静かな世界でした。
大都会ジュノでは、
それでもまだ仲間集めや売ります買いますのシャウトがありましたが、
それ以外の会話はほぼLSやPTにおさまっていて、
フレンド同士は、近くにいてもTellで会話されるようになっていました。
その静寂を破ったのは…
私が思うに、
 /sh どなたかラテーヌまでテレポしていただけませんかー?
コレだったんじゃないかと思います。
サービス開始年の8月に白魔法テレポが実装され、
3国とジュノとの中間エリアへ一気にワープできるという利便性から、
ジュノでそのテレポ依頼のシャウトが頻繁に聞かれるようになります。
そして、逆にそれに目をつけた要領の良い白魔道士がいて、
 /sh テレポ500Gでいりませんかー?
なんていうシャウトもまた頻繁に聞かれるようになったと。
これを契機に、
ジュノではガンガンシャウトしてもいいんじゃないか的雰囲気が漂いはじめ、
ミッションやクエストなどの人集めシャウトも、
再び徐々に増えはじめてきたように思います。
…というか、
同時期、ヴァナ全体の人口が増加してきた、
ということもあるかもしれません。
その秋にWindows版も発売され、
実際そこで一気に新規プレイヤーが増えたのですが、
そうして後からジュノに降り立ったプレイヤーたちは、
3国であまり聞かれないシャウトが
ジュノで頻繁に飛び交ってるのを目にして、
じゃあオイラもみたいな感じで
シャウト利用者が増えたのではないかなと予想してみたり。
○外国人ショック
さらにジュノのシャウト量増加に拍車をかけたのは、
いうまでもなくNA版発売でしょう。
人口が増えたことも当然ながら、
NAの人たちは、基本的に手伝ってクレ精神な人が多いようで、
テレポ依頼は当然、ミッションやクエスト手伝え!から
オレ様をPTに入れろ!や、金がないぞゴルァ!まで全部シャウトです。
これはジュノにとどまらず、それまで静かだった3国でさえも、
クレクレシャウトが大爆発していたのですね。
まぁ、それでも今は大分落ち着きましたが、
NA版サービス開始当初は、そりゃ酷いものでした。
そして今に至る…と。
○シャウトあれこれ
暇なときは、いろんなシャウトが飛んでいるのを眺めているのも、
また楽しいものです。
以前、私はお金に困ったときは、
試練メンバ募集のシャウトがないかなぁと待ってたし。
(試練は1回10000Gの稼ぎになる)
ジュノで多いシャウト内容は、
カギ取り、証取り兼スキル上げ、
WSクエスト後半、
ミッションメンバ募集(ジラート、プロマシア含)、
BCメンバ募集(印章、試練、ENMなど)、
AFクエストNM狩りメンバ募集、
あたりがトップ5ですかね。
(テレポ依頼、テレポ屋シャウトを除く)
ソロで叫んでいる人もいるし、
LSメンバやフレがある程度集まった上で
欠員補充の形のシャウトもあったりします。
あとは、アイテムの売り買い、クエスト関係、LSメンバ募集、
フィールドだと、レイズ依頼シャウトなんかも聞くことがあります。
傾向としては、
まず、ソロではどうにもならない問題があったとすると、
LSやフレンドなどの仲間内で解決を図ろうとして、
それで満たされなかった場合にシャウト、
となるパターンが多いようです。(日本人の場合)
外国人(特にNA)の場合だと、
考え方がオープンというか、安直というか、ダイナミックというか、
とりあえず人がいっぱいいる場所で叫べば誰か助けてくれるだろ?
みたいな印象を受けます(私は)。
○私の場合…
私は、どちらかといえば、あまりシャウトは使いません。
といいつつ、初期の頃はよく叫んでましたが、
それはMMOというのがよく解っていなかった時期で、
物心ついてしまった今では、ほとんど使わなくなってます。
なぜかというと、
まず、基本的に目立つことがあまり好きではないのですね。
奥ゆかしさを重んじる私としてはえっ!?
あまり「コレやりたい!アレやりたい!」と
欲求丸出しなことは言いたくないのです。
普通に、見ず知らずの人大勢に対して、
物事を無償で頼むというのは気が引けるんですよね。
(かといって有償で頼めるほど金持ちでもない)
幸運にも私はLSやフレなどに恵まれて、
ミッションやAFクエ(カギ取り)などは、
大体そういうメンバでやれてたりするのですが
(仲間内であれば「アレやりたいコレやりたい」は言う!)
LSメンバが少なかったり忙しかったりなんてときは、
ごく稀に自分でシャウトすることもあります。
そんな私がシャウトで人集めをした例を
ちょっと思い出しつつ書き出してみると、
限界2(Lvキャップ55→60引き上げ)の人集め
フレア取りズヴァールツアーのメンバ集め
古代魔法(ベドーのカギ)取りツアーのメンバ集め
レイズII取りオズトロヤツアーのメンバ集め
ウィンダスM6-1、6-2メンバ集め
プロマシアMミノタウロス戦メンバ集め
大きいのはこのくらいかなぁ(思い出せる限り)。
どれも、大変でしたよ。
それぞれのエピソードも書けば長いので、
ここでは割愛しますが…。
(機会があれば書きます)
とにかく、シャウトで人集めするときに大変なのは、
希望者のTellが複数同時に入ってきたときの対応と、
PT(アラ)の編成やまとめを同時にこなさないといけないということ。
LSにも呼びかける場合、
もうチャットモードがShout、PT、Tell、LSごっちゃになって、
かなり混乱状態になるんですよね。
また、人集めが終わってもそれで仕事は終わりではなく、
そのアラを先導して目的地まで引っ張っていって、
ロットとか優先順位とか、いろんなルールを説明してから、
いざ!となるわけです。
仲間内ならある程度いい加減でも許されるんですけど、
知らない人を大勢まとめるのは、それなりにパワーが要ります。
これ、経験した人はわかると思いますが、想像以上に大変ですよね。
ツアーの質問とかも、主催者に直接Tellで来ることもあるし、
PTでの質問にも応答しつつ、
また軽く冗談なぞ入れて雰囲気も良い方向に保ちつつ、
お気楽リーダの素振りを見せてはいますが、
中の人はもういっぱいいっぱいだったりするわけです。
なので、アラを組むようなシャウトをする人は、
聞くたびに「あーご苦労様デス」と思ってしまいますね。
そして今日も、ヴァナに誰かの叫びが響く…。

コメント

  1. じすと より:

    シャウト、某攻略本によると範囲はエリア内ではなくてsayの4倍ほどということらしいです。
    実際計ってみたこと無いのでわかりませんがw
    #どっかだだっ広くて人のいないエリアがあったら試してみるのもテですが。
    シャウトは確かに変わってきてますよね。
    いろんな人が増えてきて文化も変わってきて、その分まとめ役は大変になってると思います。
    私はリーダーはやらないタイプなので、その辺やれる人には敬意を表します。

  2. 北斎 より:

    なるほど。シャウト一つとっても、昔のヴァナと現在のヴァナではこうも違うものなのか・・・。
    アイアンハートクエストなどで、よく拙者は叫びましたな、雄たけびを。
    場所を教えてもらったり、なぜかお恵みをいただいたりなど、シャウトしたことで起きたプレイヤー同士のイベントが、楽しかったですなぁ。
    拙者が始めてジュノの降り立ったころには、既に「テレポシャウト」がわんさか。さすがは都!ウィンダスに比べて賑やかだなぁ~と感心したのを覚えておりまする。
    >シャウトの範囲[sayの4倍]
    ガ━━ΣΣ(゚Д゚;)━━ン!!
    そ、そうだったのか・・・初めて知りました。(–;

  3. Arle より:

    Sayの4倍だったのか…。
    そう考えると、Sayの範囲も割りに広いですね。
    いつか、そのへんのフィールドで
    「あーあーマイクテステス…」
    とでもやってみますか(迷惑)

  4. 神薙 より:

    電撃旅団本だったかな、かなり本気で計ってた記事があったと思います(^^
    誤爆以外のシャウトって使ったことないですねぇ…(爆

  5. Arle より:

    そういえば昔…
    チャットモードをShoutに固定することもできたのですよね。恐ろしや。

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