正直、これはやって欲しくなかったんだけど。
FINAL FANTASY XIV
対応機種:PLAYSTATION 3 / Windows
CERO年齢区分:未定
ジャンル: MMORPG
発売日:2010年
希望小売価格:未定
プレイ人数 : 1人
はい、オンラインらしいです。つまりは、MMORPG ということでしょう。もうFFという名でMMOは出ないだろうと思ってたんだけど、出しちゃうんですね。FF11で味をしめたかスクエニめ。FFのナンバリングタイトルでMMO出すなとあれほど……。オンライン出すなら、FFCCとかFFTとかみたいに、例えば FFO(FINAL FANTASY ONLINE)とか銘打って、あくまでスピンオフ作品として発売された方がよほどスッキリするんだけどな。
しかしまぁ、11出しちゃった以上はもう今後もズルズルいくしかないのか。しかも、これで営業的には成功してるし。私自身、もしナンバリングタイトルじゃなかったらFF11も買ってなかった、というのは正直なところ。
しかし、FF14のトレイラーを見て「これ、FF11じゃん!」と思ったのは、私だけじゃないでしょう?その世界は“ヴァナ”ではなく“エオルゼア”とやらで、FF11とはスッパリ縁を切って全く違う世界のようですが。そんなわけで、私が望む望まないに関わらず、そのFF14はオンライン(MMO)として出てしまうみたいで、おそらく私はそれを買ってしまうと思われるってことで、FF14に勝手に望むことなどを、FF11などの経験から書いてみる。
課金制度
アイテム課金ではなく月額制というのは、そのままで良い。ただ、どうしてもヘビープレイヤーとライトプレイヤーのプレイ時間の差というものが出てしまうわけで、それで誰もかれも同じ料金というのは、ちょっと不公平。というのは、FF11をやってて思ってることなんですがね。
毎日ログインして4、5時間は遊んでる人もいれば、週1回程度しかログインしないような人もいる。その両者とも等しく1000円強の課金というのは、どうなの?と。なので、そのへんを従量的に料金を分けるような制度があっても良いかなということ。例えば段階定額制とか、どうですか。携帯電話みたいな。10時間までは500円。それを超えたら1000円。とかね。
対応プラットフォーム
今のところ、PS3とPC(Win)向けに出すとのことなので、これはこれでOKでしょう。ここまでくると任天堂ハードには対応しないよね。
ちなみに、スクエニの場合、FFシリーズ開発用につくられた「クリスタルツール」なる共通開発エンジンがあって、これは、PS3、箱〇、Windows に対応してるらしいので、どのプラットフォーム向けに出す出さないというの話は技術的問題ではなくなってるようです。箱〇向けに出すかどうかというのは、営業判断てことですね。
ヘビーコンテンツの調整
プレイするのに極端に時間を取るコンテンツに関して。主にレアアイテム入手のための要素になると思うけど、多くの場合、それをやることで実生活に時間制約ができたり、参加するには、ある程度の高いレベルやお金が要求されたり、何かとプレイヤーへの負担を強いる内容になっている。その類の要素は、何度かやっていくうちに手順や参加条件などが固定されてきて、後になればなるほど、特に初心者の新規参加は難しくなってくる。古参は古参で、たいがい目的のアイテムが出るまで継続して参加することが要求されてくるので長期化しやすい。
そうしてマンネリ化してくると、楽しみというより、どちらかというと疲れや苦痛の方が大きくなる傾向がある。このへん、もうちょっとスマートにならないものかと。仮に初心者であっても、気軽にそういうコンテンツを遊べる何か良い工夫があるといいんだけど、難しいでしょうかね。
どんぐりキャラクターの改善
FF11では、種族とジョブを選んでキャラを作成するんだけど、これが実質どれを選んでもあまりかわらないのが実情。種族は見た目になるので、これだけは大きな違いだけど、ジョブは後で好きに変更できる。これ、個人的には、もう少し縛っても良いと思う。例えば、最初に魔法使い系のジョブを選んだら、後から戦士系のジョブには転職できないようにして、その代わり、そのキャラは魔法使いとして、かなり特化した成長ができるようにする、とかね。
あと、種族による違いも、もっと顕著にしても良いと思う。FF11では、例えばタルタルは魔法が得意とされる種族だけど、装備アイテム次第で、その特徴であるはずの魔法系能力を平均種族であるヒュームあたりに軽く凌駕されます。そこは、種族の差で“超えられない壁”になるほどにステータスの差をつけても良いんじゃないかなぁ、と。
ミッション(長編クエスト)は必要
RPGたる本編を形成するストーリーですね。これはMMOといえど、やっぱり欲しい要素。ストーリーがないと、もうそれは “FF” ではないでしょう。それをどうクリアしていくか、やはりパーティ必須なのか、ソロでもある程度やれるのか、その難易度なんかはゲーム性の問題としてまた別にあるとは思うんだけど、世界背景の裏付けたるストーリー自体ははずせない。より緻密なシナリオに期待したいところ。
グラフィック、サウンド
これだけはスクエニ陣に任せて問題無いだろうと、信じられるところです。ちなみに、FF14の音楽担当は植松氏らしい。といいつつ、おそらく他のコンポーザも関わってくるでしょうし、むしろ、植松氏はメインではなく、楽曲の一部担当的な位置に落ち着くんじゃないかと予想するんだけど、どうでしょ。
FF11の今後
FF14が出たら、さてFF11は?という話は当然出る。14は続編というわけじゃなく、全く新規のMMOのようなので、11から何か育成要素を引き継げるといったことはないだろうし、むしろその必要はないです。(個人的には)やっぱり、新しいゲームとしてサラから遊びたいですね。
となると、FF11は用済みかといえば、おそらくですが並行して続いていくんでしょう。例えば、リネージュ2が出ても、リネージュは続いているのと同じように。ただ、FF11と14がリネ1、2の場合と違うのは、リネ1は2Dで、リネ2は3Dというゲームの性質の違いがあって、それぞれの趣向で並存しているということもあるんですよね。つまり、3DなMMOを好まない2Dファン層もいるってこと。その点、FF11と14はどちらも3Dで、ターゲットとするプレイヤー層(趣向)がかぶってる。だから、どちらを選ぶかは、単純にどちらのゲーム内容が好みか、ということになってくる。そうなると、より新作である14の方に分があるでしょう。
ただ、FF11は7年という長きに渡って続いているMMOなので、ほぼ毎日ログインしているようなコアプレイヤーともなれば、なかなかそこから離れられないということもありましょう。あるいは、両方やるか。まぁ、FF14がよほどライトプレイヤー向きにできていない限りは、両方やるなんてのは、常人には無理な気がしますね。そして、FF14が11と同格のMMOである以上は、ライトなゲームであるとは、とても考えにくい。遊ぶなら、どちらかになるでしょうし、このへん、スクエニの運営はどう睨んだかも興味深いですね。FF14発売後、FF11は縮小の方向へ向かうのか、いや、まだまだ拡張を図ってMMO勢力の一角を担わせていくのか。
FF11と同じにするな!
ということで、FF14も、何となく雰囲気としてFF11と同じようなMMOになりそうな感じではあるんだけど、これは、できれば全く別モノであって欲しいです。ストーリーや世界の名前だけ変えてFF11を焼きなおすというようなものでは、ちっとも面白くない。とはいえ、MMOといった時点で、その姿格好としては、およそお決まりになりつつあるシステムや形式もあるので、ガラリと別のゲームになる、とも考えにくいわけだけど、それでもやっぱり別ゲームであって欲しい、というのは個人的な思いです。
スクエニとしては、FF11で培った財産を14に活かしたいという意向もあるでしょうし、それはもちろん理に適った話ではあるんですけど、それらの財産を新作にどう活かすかは、ゲームクリエイター次第だと思う。まぁ、FF14のスタッフ陣に田中弘道氏が入ってる時点でFF11臭はプンプン匂ってくるわけですが。
さてどうなるか FF14。ファイナルファンタジーを名乗る以上は、それなりに期待してますよ。
コメント
FF14で来るよりも、オンライン用のシリーズを立ち上げたほうが良いですよねぇ。FFというブランド的にも。
2010年ってあたりがもう来年ですから、FF11自体がどうなるのかとても気になりますな。
現状、11は新規さんが入りにくい状況ですし、このあたりで一度リセットを…みたいに考えているなら、11の路線の延長上(設定ではなくて、システム的に)で進化させてくるでしょうな。
個人的には、それなりの規模まで発展したFF11の今後をどうするつもりなのか、FF11のユーザーにはどうしてほしいのか、そのあたりの考えが気になるところです。
少なくとも、11のユーザを全く意識してないということはないでしょうね。当然、ある程度の人が14へ移っていくという想定はあると思います。
ただ、11は11で、最近になってアドオンの提供を始めたり、体験版やダウンロード販売なども始めたりして、商売としても、ある程度形になってる11は、そちらはそちらでサービス自体は続いていくだろうと思いますね。
11のユーザに対しては、今11の仕様の中でやれるだけやってるけど、それでも不満なら14をどうぞ、みたいな感じかも。