○セイレーン時代 黎明期
ところで、FFXIでは、1つのアカウントで最大16キャラまで作成できるということで、遊びというか、もう一つサブキャラを作ってみることにしました。サブもシェゾと同じではつまらないので、種族は、多分わき役的種族のタルタル(偏見でしょう、きっと)を選択。魔法が得意な種族、とあったので、エルとどう違うかの興味もあって白魔道士、所属はやはりタルタルの国というウィンダスを選択してみました。名前はArle(アルル)。
ここまできて、このキャラ名はあのキャラ名だなと分かった人は、このぷ○ぷ○バカめ、とニヤリとしておいてください(笑)。
サンドリアとはまた全然違った趣のウインダス。サンドが荘厳な感じがしたのに対して、ウィンはお気楽な感じ、とでもいうか。BGMが軽いのもあるし、タルタルが多いからというのもあるかもしれません。何となく私にはこちらの方が合っている気がしました。
ところで、アルルはセイレーンというサーバに作成されていました。それまで知らなかったのだけど、シェゾはカーバンクルというサーバに作成されていたようです。当時、サーバごとにワールドが違うという認識がなく、シェゾとアルルは同じワールドにいるものだとばかり思っていました。だから、シェゾで友達になった人がアルルとも出会えると思っていたのですが、そうではなかったんですね。
今回は、シェゾの体験があるので、ある程度勝手も分ります。とりあえず、ウィンダスの街を一通り回ってみると、あるところから、あるモノを取って来いみたいな依頼を結構受けたり。これがクエストというものなんだなー、と。サンドでは、不思議とそういう依頼を全然受けなかったんだけど、回り方が甘かったのかな。
さて、とりあえず戦闘をしてみよう、と外へ出てみます。タル、MP多いっすね。やっぱり魔道士やるならタルが正解なんでしょう。エルに比べると、座らずに結構MPもちます。HPも少ないのですぐ回復するし、最初は結構テンポが良かった気がします。
そうこうしてるうちにLv9くらいになり、西サルタのOutpost付近まで出てこれるようになりました。なぜか、そのOutpostあたりに、人がいっぱいいるのですね。ショップがあるからか、人が集まるから、それが人を呼んでいるのか…。とにかく当時、西サルタのOutpostはにぎやかでした。SayやShoutの発信源も大体ここらあたりからで、自然とパーティやアライアンスなどはここで組まれることが多かったです。
とりあえずそんな中にまぎれて、私も宝物庫クエストのシャウトをしてみました。「ギデアスの宝物庫まで一緒にいきませんかー」と。すると、SayやらTellやらで、いいよ、オレもいくよと、結構集まってアライアンスですよ。その構成はよく覚えてないですね。ていうか、ジョブなんて気にせず、とにかく人数だけ集めてどっか行こうよ的雰囲気が、当時はありました。
ギデアスに何度か行ったことがあるという人を先頭にして、宝物庫はあっさりとたどり着けて目的完了。調子に乗って、そのままギデアスの奥とかを覗きに行ったりして、大量ヤグリンク発生。何人か死につつ、とりあえず凌いでたかなぁ…。これ以上はムリということで、引き返して、そのままタロンギへキリン狩りに行こうという話になったのでした。
アライアンスから数人抜けて6人パーティになり、そのままタロンギへ。このときのパーティで、現在までずっと付き合っているフレンドができたわけだけど、こういう出会いは、オンラインならではですね。
さてさて、実は初めてのタロンギ。BGMもなくなり、吹きすさぶ風の音だけが妙に寂しげで荒涼としてたなぁ、という記憶があります。キリンって、どんな姿かも知らなかった(実は森の区にいるのも知らなかった)ので、初めて見たときは「でかい」と思いましたね。これをやれるの?みたいな。まぁ、それが、今思えば初のレベル上げPTの始まりでした。確か、PT構成は、戦赤白白黒(白のひとりはアルル)、あともう一人いたと思うけど、ジョブ忘れ。全員抜刀でキリンを殴るわけですが、キリンのパンチ力に、回復がおいつかず、そのときの戦士さん何度も死んでたような気が…。というのが、ケアルの回復量が、当時せいぜい10くらいで、加えて、私のケアルがなぜか戦士さんにかけられないという状態になっていたのです(今思えば、おそらくバグだったんでしょう)。つまり、回復は赤と白ひとりの2人のケアルでやるしかなく、回復して20程度で、食らうダメージは30そこら。そりゃ追いつきません。ケアルIIがあって初めてキリンとやれるような感じがありました。(今は、ケアルでも最大30くらい回復しますね)
そんなことをしながら、なんとか白12に。ケアルIIも使えるようになったんだけど、ヒーラーという役回りにちょっと飽和してきた感じもありました。
○黒の時代へ
気分転換のつもりで、今度は黒魔道士になってみます。すると、強い。最初はストーンしか使えないわけだけど、街出たあたりの敵なら、そのストーン1発で沈みますね。魔法があれば「同じくらいの強さ」まではなんとかなりました。聞くところによると、発売当初はレジスト(魔法などの効果が無効化される)という概念がなく、バインドという敵の動きを止める魔法を駆使すれば、黒魔道士は最強のジョブだったそうで。でも、私が黒に転向した頃には、レジストが導入されていましたね。バインドもほとんど効きませんでした。なので、殴られつつ攻撃となると、「おなつよ」くらいまでが限度でした(それでも強い)。
ウィンのクエに、タロンギカクタスという花を取ってくる、というやつがあるのだけど、あれをソロでやろうと、黒Lv12くらいの頃に、単身タロンギへ乗り込んでいきました。しかし、場所がよくわからず。その頃は、今のようにWebなどにFFXIの情報が豊富にあったわけではないので、クエ攻略などは、経験者に聞くか、自分で実地調査するかしかないのですね。しばらくソロでタロンギをうろついたのだけど、強そうとか、とても強そうなどのゴブリンやヤグが徘徊していて、こりゃ迷って死ぬのがオチかなと。
日を改めて、またヴァナをうろついていると、例のごとくギデアスツアーがあり、私もそれに参加。その流れだったかどうだか記憶が定かでないのだけど、Outpostまで戻ってきたところで、タロのその花をとりにいってみないか、と提案したところ、シーフさんと赤さんが乗ってきました(そのとき、赤さんはサッカーの試合を観るので落ちるようなことをいっていたのだけど、気変わりして、やっぱり行く!と呼び止められたのを、今でも覚えている(笑))。
で、タロンギへ3人で花摘みへ。しかし、3人でも情報不足、人数不足という現実があったようで、もう少し人を増やすことにしました。サルタをサーチしてみると、希望玉を出している同じくらいのLvの白さん発見。誘ってみると、快くOK。そして、その白さんがマップ上の場所を知っていて、そこには強そうなゴブがうろうろしている、という情報も。低レベルなその4人ではムリと判断して、タロンギでもう一人誘いましたね。Lv18くらいの戦士さんだったかな。場所もその戦士さんがご存知で、案内までしてもらった気がする。そして、危なげなく花ゲット。その流れで、サルタ綿花の収集もしたりして、その日は終わり。
今思うと、こういう素朴なことをしているあの頃が、実は一番楽しかったんじゃないかとおも思います。いろいろ知らないことだらけで、それが、冒険をしていくことで徐々にわかっていくという、従来のRPGの面白さがあって、それが実際の人とコミュニケーションしながら進めていける、ということですね。
Lv13になってファイアを覚えた頃、またソロで行動することが多くなってました。その日もタロンギで、ソロでウサギなどを狩っていたら、ヒーリングしているところを、花取りで一緒になった白さんに発見され、その脇で鳥をソロで狩っている同じくらいのLvの戦士さんを巻き込んで、そのままPT。その日は、その3人でキリンとかやってたかな。
ここまで登場してきた人たちは、ほとんどみんな今でもフレンドですね(やめていった人も結構いますけど)。なんとなくこの辺に、当時の方が、出会いということにイベント性があったというか、高レベルになって出会う今のそれとはまた違った特殊性があったように思います。
つづく…
(※この記事は、過去に別サイトで掲載していたものを再掲したものです。)