[FF11] アルルの旅(3)

○いざ船出
当時、ブブリムにはバスやサンドなどのウィン以外の他国からやってきた人たちも結構いたのですが、Lv18程度の頃の私は、サルタ、コルシュシュ以外のリージョンへは一度も出たことがありませんでした。なので、バス人やサンド人の人をみると、果敢に旅をしてきているなぁ、と感心していたものです。だって、ブブリムなんて、Lv18とかでうろつくには危険極まりないですよ。つよゴブとかとてゴブとか当たり前にうろついてますから…。よくこんな中をソロで突き抜けてこれるなぁと。その頃、私はまだブブリムの地理もよく分からなかったというのもあって、そういう畏敬の念も大きくなっていたのかなとも思いますが。
前日、ブブリムでPTをして、そのままマウラで落ちた次の日。サポもとって気分を良くした私は、ちょっと強気になって、船に乗ってみようと思い立ちました。船といえば、そのときの私にしてみれば、また新たな未知の世界への入り口だったわけで、そこに飛び込むときの緊張感はありましたね。100G払って船に乗り、程なく出航。軽快なBGMにのって初船旅です。
船が出ると、他の乗客たちは外へ出て行かれます。どうやら甲板に出られるようで、私もそれについて出てみると、釣りなんてシャレたことをしてるじゃないですか。しかも、モンスターとか釣ってますよ?強さをみると「つよそう」とか。ちょっとそれで釣りはまだ早いかな、と思い止まりました。そのときは、もうボーッと流れる景色を眺めつつ過ごしたように思います。
そして、新たな町セルビナに到着。RPGで新しい町に着くと何ともいえない期待感のようなものが沸いてきますよね。このときもそうで、話に聞くセルビナとはどういうところなのか、と、好奇心も高まります。マウラがのんびりした穏やかなBGMなのに対し、セルビナは明るい感じのちょっと忙しそうなBGMで、それも手伝って、南国の漁村みたいな町なのかなぁと感じました。NPCに話を聞いて回るだけでも楽しかったですね。この頃は。
実は、あの太ったグリーディ(私は「デブグリクエ」と呼んでいる)のクエストもこのとき受けたのですが、これをコンプしたのは、ごく最近になってからです。初めてセルビナにきたときに受けたクエストを、Lv75間近になってやっとコンプというのもまた、私がいかに釣りをしてなかったかということなわけですが(笑)。
○異国の地へ
この頃のウィンの支配するリージョンは、いつも、サルタ、コルシュシュ、アラゴーニュの3リージョンのみで、コンクェストはいつも最下位でした。それ以外はバスとサンドで結構入れ替わっていたようです。なので、当時、その3リージョンはウィンで、それ以外は異国というイメージがありました。
ということで、いよいよセルビナを出て、異国の地への冒険です。
バルクルム砂丘は、ほぼブブリムと同じくらいの強さの敵がうろついているようです。砂丘自体も結構感動しましたが、トンボなどは初めて見るモンスターで、「おおーっ」とか思ったものです(多分、バス、サンドな人は、コルシュシュのキリンを見て同じように思ったんでしょうね)。ただ、ゴブリンなどはブブリムと同じものがうろついていて、そこらへんは、恐ろしいながらも親しみも覚えたような気がします(笑)。
とりあえず、サンドリアは以前カーバンクルサーバのシェゾでちょっと経験していたので、全く見たことのないバストゥークに興味を持ったのですが、どうも行き方が分からない…。地図はウィンで買っておいたので、砂丘の地図はあったのですが、バス方面と思われる南東方向は道が途切れているように見えるんですね。北東からはラテーヌへ出られそう、かつ、そちらの方が行きやすそうだったので、まずそちらを目指してみることにします。
○岩山に襲われる
何とかゴブに見つかることもなく、ラテーヌ高原へ抜けることができました。
ウィン人な私は、それまでタロンギとかブブリムなどの荒涼とした風景しか見てなかったこともあって、ラテーヌの緑の風景はかなり新鮮でした。ここで見るモンスターは、かつてカーバンクルサーバのシェゾで見たモンスター(羊とかキノコとか)で、なるほど、あのへん(サンドリア近辺)につながっていくんだろうなぁと、直感的に思いましたね。
このあたりのモンスターは、Lv18の私からみて、強くても丁度程度だったので、結構安心して歩けました。強さ的には、タロンギと同じくらいの強さのようです。もっとも、それでもオークなどには見つからないように気をつけて歩いてはいましたが。
しばらく行くと、タロンギにあるのと同じような白い建物が見えてきました。そこにある大きなクリスタルを調べると、だいじなものが取れるということは知っていたので(それが何をするものなのかは知らなかったけど)、とりあえず調べてとっておきます。何でも変わったものがあれば調べるというのはRPGの鉄則です(笑)。(後に、この建物はテレポで飛んでくる場所(ホラの塔)で、そこで取れるゲートクリスタルはテレポをする際に必要なものだと知りますが、当時はまだテレポという魔法自体が未実装だったかな。)
地図を見ながら、サンドリアと思われる方角へさらに進みます。
すると、前方に、今度は黒い岩山みたいなものが見えてきました。やはり好奇心旺盛な私は、その岩山も調べようと近づいてみます。
…と、そのとき、地響きが、ズシンッ、ズズズシンッ!?
ん?
一瞬何が起こったのか理解できなかったのですが、次の瞬間、バキッとその岩山に殴られたじゃありませんか!?えええっ?モ、モンスターなの??調べると、なんと「とても強そうだ」!!!
いわゆるデカ羊です。私はそいつの真正面からノコノコと接近したわけです。無知って罪。一転、方角を着た道へ変えて一目散に逃げます。が、私はか弱い黒タル。3発目くらい殴られたところで逝ってしまいました……。こんなのタロにはいなかったよぅ…。
○サンドリア入国
ホームポイントがマウラのままだったので、マウラから、再度船に乗ってセルビナ、砂丘、そしてラテーヌへ、と舞い戻ってきます。今度はあのデカ羊の姿はなく、結構すんなりロンフォールへと入ることができたのでした。
ロンフォールは、ある意味懐かしかったですね。FFXIを始めて最初に経験したフィールドでしたから、BGMも同じだぁ(当たり前)などと郷愁に浸りつつ。ロンフォールまで来れば、敵は全て「練習相手にもならない」ばかりです。かつてシェゾが降り立ったサンドリアはもう目の前だと思うと、これまた別の感動があったりします。ただ、タルである自分がそこにいるのが場違いな気分にもなったりしました。サーチしても、ほとんどサンドリア人のエルばかりで、たまにタルがいてもサンド人だったわけで、微妙に心細い気分になったりしながら、サンドリアの入り口を探すわけです。
シェゾでやったときの記憶が、ここで結構思い出されましたね。最初戦士で始めて、つよさも見ずにゴブに突っ込んで、死にそうになったところでマイティストライクとかやって(意味ねー)、そのゴブも瀕死状態で自爆してくれて助かった、とか、初めて白さんと組んでオークや羊を叩いてた、などといった記憶がふつふつと。あの頃は本当に何も知らないでやってたなぁ、と、その時ですら思いました(今から思えば、その時点でも知らないことだらけでした)。ゲーム世界でも、懐かしさというのを感じることができるというのは、結構リアルな生活感がそこにあるものなのかもしれませんね。
…と回想しつつ、ようやくサンドリアの城門が見えてきました。
(つづく…)

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