[コラム] コミュニティとしてのネットゲーム

昨今、巷ではSNSというやつが大変大衆受けしているのだけど、実はネットゲームにもその要素があるんじゃないかと、ずっと思っておりました。そう思ってるのは私だけじゃないでしょうね。

SNSというのは、趣味が合う人、志が同じ人同士が寄り集まって、ワイワイと駄弁るみたいな場所だと思うんだけど、ネトゲもそうでしょ。むしろ、「そのゲームをやっている」というところで、根底の趣味は最初から一致しているわけです。あとはプレイスタイルとかポリシーとか、そのゲームに対する考え方や接し方の違いであって、それは、同じガンプラ好きでも、ジオンのやつが好きか連邦のやつが好きか、みたいな違いでしょう(?)

ただ、同じゲーム内にいるからといって、誰彼問わず知らない人と仲良くなれるものかといえば、なかなかそういうもんでもないと。ある程度同じ時間をすごして、例えば大きな難関を一緒に達成したりなんかして、ようやく仲良くなってくる、みたいな感じ。

でも、あまりゲームに割ける時間がない人とか、人見知りしたり積極性がない人だったりすると、なかなかそこにコミュニティを見出せないという人も多い。で、最近こんなのができたんですって。

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 (4gamer.net

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WoWというネットゲーム向けのSNSらしいんだけど、ゲーム内のキャラクターデータがそのままアバターになるというか、種族やレベルやプレイ時間といったゲームデータが、そのままプロフィールに反映されるというSNSらしい。

SNSの良いところは、やはりお互い見ず知らずでどこの馬の骨やら状態なんだけど、とりあえず趣味さえ一致していれば、自然にそのコミュニティの会話に入っていけるところだと思う。これもコミュニティによると思いますがね。

それにしても、FF11でいうなら、いきなり知らない人に Say で「こんにちは!」とかいわれても、戸惑うだけじゃないですか。「えっ?誰?」みたいな。そこらへん、SNSなら「こんにちは!同じ趣味なんですねー」みたいになれるじゃないすか(そんな会話もないけど。そんな感じってことで)

ただ、SNSだと、付き合いが浅いというか、OFF会までやるくらい親交があるところは別だけど、趣味が同じでその点においては話が合う、…のだけど、結局それまでよ、ってところがある。人によっては、自分の趣味の数だけコミュニティにいっぱい参加して、広く浅く関わっていこうという人もいるしね。そこらへんは、ネトゲの場合、何かの縁で一旦親しくなった人や仲間とは、その後も結構ずっと付き合うことになるというか、末永い親交になっていくことが多いんじゃないか。つまり、ネトゲとSNSを融合すると、そのコミュニティのあり方も、結構変わってくるんじゃないか、と。

FF11にもLSコミュニティというのがあるけど、あれはあくまで既に出来上がってるLSメンバ同士の場、という色合いが強いから、一般的なSNSとはちょっと違いますね。というか、1つはLSに所属していないと、コミュニティ内に入れない仕様だし。

それはそれで、例えば、SNSで「おっ、オレと同じ趣味じゃん?」みたいな人と知り合ったら、ゲーム内でも気軽に声かけたりできて、そこから冒険も楽しくなったり、みたいなことも、あったりするんじゃないかとかなんとか。

ひとつ注意すべきは、ネトゲもSNSも、どちらも似たような中毒性を持ってるから、その2つがタッグを組んだら、それこそディープな廃人が量産されるんではないかという懸念も当然あるわけですよね。何事も用法と用量は適切に、ということで。

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