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これまでFF11をPS2版、若しくはXBOX360版でやっていたのだけど、PS2版のSD画質はもう時代遅れとか、あの解像度は今となっては狭いとか、箱○は決定取消ボタンが逆とか、エリアチェンジ後のフリーズ問題とか、いろいろあってWindows版に移行することになったよって場合のメモ。
まぁ、私はこの1、2年ほど(?)は箱○でやってきたわけだけど、あの悪名高い純正コントローラの十字キーの呪縛から逃れるために、サード製(某HORI製)のコントローラを使っておりましたのですが、そのアナログレバーがこの度お亡くなりになられたということで、コントローラ買い直すくらいなら、Win版にしちゃおうかなってことで。
やることをまとめると、
- PS2、XBOX360でつくったマクロをサーバに保存
- DualShock2、DualShock3のドライバをPCにインストール
- DualShockのキーをカスタマイズ
- Windows版FF11のインストール
- FF11 Configで細かい調整
こんな感じ。
ちなみに、当方の環境はXBOX360→Windows7(64bit)です。
(参考までにPS2のことも考慮しつつ書きます)
まずは、PS2、XBOX360のマクロ設定をサーバに保存する。これは簡単。FF11にログインして、キャラクター選択画面まで進む。そこで設定を保存したいキャラを選択状態にして、
- PS2の場合は、L1+L3(同時押し)
- XBOX360の場合は、LB+左スティックボタン(同時押し)
- キーボードでやる場合は、Ctrl+Alt+Shift+B (同時押し)
引越し先でサーバに保存した設定を反映するときは
- PS2の場合は、R1+R3(同時押し)
- XBOX360の場合は、RB+右スティックボタン(同時押し)
- キーボードでやる場合は、Ctrl+Alt+Shift+R (同時押し)
今回は引越し先がWindowsなので、キーボードでの呼び出しになるかな。
次に、DualShock2(PS2のコントローラ)、またはDualShock3(PS3の〃)をWindowsで使えるようにする。これは別に他のゲームパッドでも良いんだけど、これまで慣れ親しんだパッドの方が手に馴染んでるし、パッド買うと高いし… DualShock2の場合はUSBもBluetoothもないので、別途USBに変換するコンバータを買う必要があります。例えば、JC-PS201Uシリーズとか。
DualShock3は、USBとBluetoothにも対応しています。USBを使う場合は特にコンバータなどを用意する必要はないですが、Bluetoothを使いたい場合は、そのレシーバを用意する必要はあります。(PCにBluetoothが内蔵されてる場合は不要)
で、そのドライバですが、これについてはSONYなりMicrosoftなりでは公式なものは出していないので、サード製を探すしかないんですが、これがなかなかなかったりする。いや、あるんだけど、今一番出回ってるのがMotioninJoyっていう怪しいドライバ。まぁ、非公式ドライバである以上はどれも怪しいんですけどね。
確かに、これが一番お手軽です。これをインストールして、DualShock2や3をUSBに挿して認識させるだけでそのままPCゲームパッドとして使えるようになる。でも、この操作画面が、なぜかアフィ付きのWebっていうのがアレな感じで。それでかまわないという人はこれで良いんですけど、私は我慢ならなかったので、ここは別なのを探すことにしましたよと。
で、見つけたのがXInput Wrapper for DS3というもの。これはDualSock2、DualSock3に対応していると思うけど、DualShock3でしか試してないので、DualShock2で動くかどうかは不明。ちなみに、今はDualSock4対応版(XInput Wrapper for DS4)もあるらしい。これもまだ試してないけど、そのうちやってみようかな。
まずは、こちらのページへ。
XInput Wrapper for DS3 and Play.com USB Dual DS2 Controller
ここの「Download latest version here. [x.x.x.x]」(x の部分はバージョン)というリンク(多分、一番上のリンク)をクリックしてダウンロード。「SCP-DS-Driver-Package-x.x.x.xxx.7z」というようなファイルが落ちてくるかと。この7zというのはアーカイブなので解凍する。(7zが解凍できないときは、こちらから 7z をダウンロード&インスコ)
解凍したら、以下の手順を実施。
- DualShock2、またはDualShock3をPCにUSBで接続
DualShock3をBluetoothで使いたい場合はそのレシーバも挿しておく - 上で解凍した中のScpDriver.exeを実行
展開されたbinフォルダの中にあるはず - 「install」ボタンをポチる
「Configure Service」は、このSCPをサービスとして登録するスイッチ。ここはON
「Bluetooth Driver」はBluetoothドライバを使うならON。不要ならOFF
「Force Install」はWinXPとVistaの場合にON。Win7、8の場合はOFF
ログの最後に「Install Succeeded.」とサマリが表示されればOK
これで、DualShockがWindowsで使えるようになっているはず。DualShock3ならランプ1が点灯するはず。動かない場合はサービス起動してないかもなので、ScpServer.exeで起動する。デバイスマネージャではXBOX360コントローラとして認識されるけど、それでOK。で、このままでも動くけど、L2、R2ボタンがZ軸入力として認識されていてFF11で使う場合はマクロパレットが開けないという非常に不便な状態。
2015年11月10日のバージョンアップ以降、L2、R2ボタンが普通に動作するようになりました。詳細は 追記2 を参照。
DualShock3のL2とR2は、ボタンとしてのデジタル信号も同時に出してるはず(?)なんだけど、どうもそれを拾ってくれてない感じ。で、どうするかなんですが、マクロパレットはキーボードのCtrlキーとAltキーを押すことでも開くので、CtrlキーをL2ボタンに、AltキーをR2ボタンに割り当てれば良さそう。それを実現するのが JoyToKey というソフト。このソフトはシェアウェアのようだけど、無課金でも制限はないようなのでありがたく利用させていただく。
上記から最新版がダウンロードできる。ダウンロードしたzipを解凍したら、以下の手順を実施。
- JoytoKey.exeを実行
- 「Options」タブを開く
- 「表示するボタン設定」の「十字キー・POV」から「すべての軸を表示」を選択
- 「Joystick1」タブを開く
- 「Axis5(<0)」にCtrlキーを割り当て
- 「Axis5(>0)」にAltキーを割り当て
- 設定を適当な名前をつけて保存
これで、CtrlキーがL2ボタンに、AltキーがR2ボタンに割り当てられる。実際にボタンを押すと黄色くハイライトされるはず。ただ、キーボードのCtrl、Altでのマクロ呼び出しはどうも反応が鈍い。押して1、2秒?くらいしないとパレットが開かない…気がする。PS2やXBOX360ではこんなことはないので、キーボード操作特有だと思うけど今回はパッドでキーボード操作をエミュレートしてる感じなので、そのキーボードのクセを引きずってしまっている。これどうにかならんかな…?しばらくはこのまま使ってみますが。
ところで、このドライバだと、どうも振動機能に対応してないようです。私は別に振動しなくても良い派なんですけど、振動あった方が良い人は、別途手段を探すことになりますかね。
あとはWindows版FF11をインストールして、Configを調整するだけ。今は「Vana’dielコレクション4」という、本体、拡張データ、アドオン全部入りのパッケージがスクエe-STOREから5500円(税込)でダウンロードできるので、それを買うのが一番お手軽かつ安上がりと思われ。
(PC ダウンロード版)ファイナルファンタジーXI ヴァナ・ディール コレクション4
[スクウェア・エニックス e-STORE]
もちろんディスク版も売られてますが、FF11とか、もはやそのへんの量販店の店頭には置いてないんじゃないかな……。(ディスク版の場合もe-STOREやAmazonとかで買う方が早いかも)
FF11 Configで調整する項目は、最初はゲームパッドと解像度くらいかな。ゲームパッドは、パターンAがPS2のキャリブレーションに近いかな。それを自分好みにカスタマイズすれば良し。ちなみに、XBOX360版では、決定ボタンとキャンセルのボタン位置がPS2版と逆転していて混乱の元になっていたのも、これで解消。あと、マクロを開くボタンは、本来はL2とR2に割り当てたいところだけど、上述の通り、その2つのボタンはボタンとして認識してくれないので空白にしておいて、JoyToKey頼りにする感じになります(とりあえず)
解像度の設定で注意すべきと思った点は以下。
- Front Bufferは実際に表示される画面サイズ
これはモニタのサイズ(解像度)に合わせて調整 - Back Bufferはバックグラウンドに描画される画像のサイズ
画像はバックに描画された後フロントに転送される
フロント以上のサイズを設定。縦横比はフロントと同じになるようにする - Menu Bufferはメニュー、文字サイズに影響
Front Bufferよりも小さいと文字は拡大されて表示される。
文字が小さすぎると感じる場合はここを小さめに設定
あと、画面が暗い、逆に明るいと感じる場合は Gamma Baseをいじる。+1.0方向にすると明るく、-1.0方向にすると暗くなる。
他に気付いたことがあれば、また追記します。
追記
2015年11月10日のバージョンアップ以降、この設定は不要になりました。詳細は 追記2 を参照。
やはりマクロパレットを開くのがモタるというのは致命的な気がするので、暫定対処として、以下の設定をしておくことにします。上の手順で展開された ScpServer\bin フォルダの中に ScpMapper.xml というファイルがあり、どうやらこれでボタンの割当てを変更することができるぽ。
ただ、割当ては変更できるけど、ボタン自体を増やすことはできないくさい(?)てことで、苦肉の策として、普段あまり使わないSELECTボタンとSTARTボタンを FF11 Config でマクロパレットを開くボタンとして割当てて、パッド側では、L2でSELECT、R2でSTARTをそれぞれ押されるように設定する。
まず、ScpMapper.xmlを適当なテキストエディタで開いて、次の「FF11」というProfileを追加して、Activeを「FF11」に変更する。
<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?>
<!-- ScpMapper Configuration Data. 07/03/2014 00:06:49 -->
<ScpMapper>
<Description>SCP Mapping File</Description>
<Version>1.2.0.160</Version>
<Active>Default</Active>
<Mapping>
<!-- 途中省略 -->
<!-- 追加ここから -->
<Profile>
<Name>FF11</Name>
<Type>Global</Type>
<Value />
<DS3>
<Button>
<L2>1</L2>
<R2>8</R2>
</Button>
<Axis />
</DS3>
<DS4>
<Button>
<L2>1</L2>
<R2>8</R2>
</Button>
<Axis />
</DS4>
</Profile>
<!-- 追加ここまで -->
</Mapping>
</ScpMapper>
これで、L2ボタンを押すとSELECTボタンも同時に押され、R2ボタンを押すとSTARTボタンも同時に押されるようになります。ボタン番号なんですが、STARTボタンは”8″というのは分かるんですが、SELECTは”7″のはずが、なぜか私の環境では”1″で反応しました。このへんは実際に押してみながら「ゲームコントローラの設定」のプロパティでどのボタンが光るか確認しながらやると良いかも。
この ScpMapper.xml は、更新すると即時読み込みされるようです。もし読み込んでくれない場合、ScpServer.exeで、Stop → Start かな。あとは、FF11 Config で「マクロパレット(Ctrl)」に「Button7」を、「マクロパレット(Alt)」に「Button8」を割り当て、「ログアウト」と「メニュー非表示」を空白に設定しちゃえばOK。ちなみに、メニュー非表示は、キーボードの「Scroll Lock」ボタンに割当たってますが、ログアウトに相当するボタンはないので、そこはメニューからログアウトを選んでクダサイ。
追記2
2015年11月10日のバージョンアップで、XInputに対応したゲームパッドが使用できるようになりました。これにより、上記のような面倒な設定の必要がなくなりました。FINAL FANTASY XI Config から「ゲームパッドの設定」ボタンから設定ダイアログを開いて「パッドオプション」の「XInput有効」にチェックを入れます。
これで、JoytoKeyでカスタマイズしたり、ScpMapper.xmlを書き換えたりすることなく、L2ボタンとR2ボタンがふつうに使用できるようになります。また、XInputを有効にすると、メニューを操作する方向キー(十字ボタン)が動作しなくなることがあります。その場合は「パッドオプション」の「SLIDER有効」と「Point of View有効」のチェックを外してください。