[TOS] テイルズ オブ シンフォニア – ラタトスクの騎士 レビュー(クリア編)

クリアしました。「テイルズオブシンフォニア ラタトスクの騎士」レビューであります。

テイルズ オブ シンフォニア – ラタトスクの騎士
対応機種:Wii
CERO年齢区分:B
ジャンル: RPG
発売日:2008年6月26日
希望小売価格:7,140円(税込)
プレイ人数 : 1人(戦闘時のみ最大4人)

テイルズ オブ シンフォニア−ラタトスクの騎士- | キャラクター紹介 | エミル・キャスタニエ | バンダイナムコゲームス公式サイト
テイルズ オブ シンフォニア−ラタトスクの騎士-

ストーリー

評価 B

ある程度ハマれるストーリー。TOSキャラが登場するので、前作をプレイしていれば、今あのキャラはどうしてるのか、という興味も乗って次へ次へと話を進めたくなります。TOSのその後の世界ということだけど、そこにはなかったストーリー要素が中心になっているので、TOSのキャラを使って新たな展開をさせてみた、という印象で、ここは好みが分かれるところかも。

とりあえず、今作の単独でみた場合、悪くないストーリーだと思いました。話は全体的にわかりやすいし、トゥルーエンディングになれば「あーやっぱりね」という期待通りの展開。バッドエンディングもあるようだけど、それでも理解できない話ではないので、シナリオとしてはアリなんじゃないかなと。

グラフィック

評価 B

ハードがWiiなので、Xbox360やPS3に比べれば劣りはしますが、十分な描きこみだと思います。素晴らしい、というわけではないけど、酷いということもなく、アニメ調の3Dとして無難な仕上がりのグラフィック。

あと、3DのTOシリーズは、カメラ視点固定(自動)という流れのようで、本作も例に漏れずそうなんだけど、それほど見づらさは感じませんでした。

サウンド

評価 A

BGMはTOSからの使い回しと新曲の半々かな。TOSで足を運んだことのある街やダンジョンは、およそTOSのBGMがそのまま採用されてる。それ以外の新しい街やダンジョンは新曲って感じ。懐かしさ半分。新鮮さ半分。

いずれも良曲なので、これはこれで無難かな。旧曲に下手なアレンジもかけてられてないので、TOSのファンへの配慮という意味でも評価できるところ。

バトル

評価 B

TOシリーズの戦闘を踏襲してる感じかな。なので、TOやってる人にはとっつきやすい。TOあまりやってない人でも、基本的に操作が簡単になっているので(少なくともTOSよりは)さほど時間をかけずに慣れることができる。

方向キーを入れて術技ボタンで必殺技。ユニゾンアタックも1ボタン操作。あと、術技ボタン長押しで秘奥義も発動するので、とても簡単な操作で爽快なバトルが楽しめる。3DのTOSで定番になりつつある(?)フリーランもあるので戦闘中の移動の自由度も高い。

バトルの演出もそれなりに派手なので(TOVとかと比べちゃダメですが)ただ見てるだけでも見ごたえあるんじゃないかと。

キャラクター

評価 B

主人公のエミルはかなり優柔不断なキャラ。あと、二重人格の裏面がかなり乱暴なキャラ。これに好感が持てるか持てないかは好みで分かれるところか。ただ、自分は一体何者なのかを紐解いていくというストーリーに乗る主人公としてはハマってるんじゃないかと。TOSファン、特にロイドが好きだった人には、最初このエミルが憎たらしく映ると思うんだけど、それは最初のうちだけね。

そして、ヒロインのマルタ。どちらかというと快活、ツンデレ、てかデレデレ?いわゆる釘宮キャラってやつ。最初からかなりエミルにご執心なので、これも好みが分かれるキャラだと思うけど、サービスキャラだと思えば、まぁこんなもん。

あと、TOSキャラも一通り登場するのだけど、彼らはプレイヤーキャラでありながら、ゲストというか、NPCに近い位置にいる印象。話の要所要所でパーティに関わってくるんだけど、TOSキャラはレベル固定、装備固定なので、育成はできない。

まぁ、前作TOSで一応最後まで極めたキャラたちのはずなので、またここで1から新たに育てていく、というのは、話の都合が悪いというか矛盾になるんでしょうけど。私としては、TOSキャラも普通に育成できても良かったんじゃないかなと思いました。

ゲームシステム

評価 B

キャンプメニューはTOシリーズの基本は踏襲されてる感じ。なので、シリーズやってる人には使い慣れたものでしょう。そうでない人にも、基本的に直感でわかりやすいメニューだと思います。ただ、TOSキャラがパーティに編入されたとき、デフォルトで一番後ろにつくので、これは人間キャラを優先で前につけても良いんじゃないかと感じた。

今作はモンスターも4匹までパーティに入れられるんだけど、TOSキャラはそれよりも後ろに回るってことですね。まぁ、どちらかというとモンスターの方がPTのレギュラーではあるんだけど。人によってはモンスター優先で良いんでしょう。

キャラ育成については、PCキャラ(エミルとマルタ)は普通にレベルに応じて強化される。術技やスキルもレベルアップで習得するので、クエストやったり、スクロール(書物)を入手したりといった手間がないのは楽チン。

上でも書いたけど、今回はモンスターもパーティに入れられる。モンスターはレベルアップでもステータスがあがるけど、食事をさせることでさらに強化が図れる。一定レベルに達するとクラスチェンジさせて、一回り強いモンスターに変身させることもできる(ポケモンかな?)。あと、スクロール(写本)で魔法を覚えさせることもできて、モンスターの育成は結構いろいろやれる。これはやる人にとっては良いやり込み要素ですね。

そして、クエストは、全部ねこにんから請け負う形。街やダンジョンでクエスト要素を探して回る手間が一切ない。これも物足りないと感じる人もいると思うけど、何より気楽にやれるのが良い。

ストーリー上の謎解きはほぼなし。話はサクサク進みます。ダンジョンのパズル要素もちょっと考えればわかる内容で、これはライトゲーマー向けな内容かなと感じました。

総評

評価 B

ストーリーはわかりやすく、一貫性がある(今作に限ればですが)。操作性も良いし、バトルも簡単操作で、基本的にストレスを感じることなく遊べます。よって、私の中では良ゲーですね。ただし、TOSを事前にプレイしていることが前提になるので、TOSプレイヤーにとっては、という条件付にはなりますが。

ただひとつ、難をいうなら、このストーリーなら、TOSである必要はなかったよね?みたいな。

全く別世界で別のテイルズオブ何とかでも良かったんじゃないのかってのが、ぶっちゃけ感想。TOSを冠するなら、TOSキャラをメインに、デリス・カーラーンのその後とか、再生後世界での女神マーテルあたりの立ち位置あたりを語るみたいな内容の方が良かったんじゃないかな。その点を除けば、あとは普通にRPGとして楽しめる内容でした。

以下、余談。

TOシリーズをやるようになって感じたことですが、シンボルエンカウントってのは良いですね。というのは、それに慣れてしまうと、ランダムエンカウントがイラついてしょうがない。等間隔でエンカウントされたりすると「またかいッ」ってイラっときたりしません?フィールド上に敵シンボルが見えていて、それに当たると敵に遭遇、というのは納得いくのです。敵に当たりたくなければ避ければ良いし、避けられない位置にいたとしても、それに当たってエンカウントならしゃーない感がある。こちらからあえて敵に当たることもできるしね。

レベル上げなんかで、敵に会うために何もないところをいったりきたりするって、すごく間抜けだし苦痛だったり。今後、エンカウント方式のRPGはシンボルエンカウントを推進して欲しいかも。

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