さて、クリアしました。
てことで、感想とかいろいろ。
あーお約束ですが、以下はネタバレ含みますので、
これからこの作品をやる予定の方は注意です。
この作品は、ゲーム的に悩んだり難しかったり、
ということはほぼなし。
なので、攻略メモは今回は割愛するけど、
とりあえずバトルについてだけ少し。
バトルでは、とにかくガードが重要。
あと、ハーモニーチェインが出せるか出せないかで
戦況の有利不利が大分変わってくる
というのは、全てのバトルで共通です。
あと、PTレベル4あたりから
ガード時に反撃できたりもするけど、
これはガードに徹したほうが無難な感じ。
反撃ができるかどうかは運だし、
マークが出た瞬間にガードか反撃かを見分けるのは
慣れてもかなり難しい。
てか、ガードのタイミングすらなかなか取りづらいから。
ガードのタイミングは、キャラを見てるより、
下のXボタンが有効になる瞬間を見極める方が
やりやすいかもしれません。
んで、感想。
〇グラフィック
グラフィックはかなり秀逸。
キャラも風景もかなり細かく描き込まれているし、
陰影のつけ方も懲りすぎと思えるほど丁寧。
おそらく、トゥーンシェードの作品としては
私が今までやったゲームの中では
おそらく最高の完成度といえます。
〇音楽
音楽はさすがにこの作品のテーマだけあって
名曲揃いといった感じ。
全体的に上品な曲という印象ですね。
ほぼクラシック楽器を使用した曲になっていて、
作品としての雰囲気を壊さないように
状況を盛り上げる努力というのが感じ取れます。
念のために書いとくと、BGMはショパン作曲じゃないヨ。
(BGM担当は桜庭統氏)
ショパンの曲は物語の節目節目で
当時のショパンの生い立ちを紹介する字幕と共に
延々その演奏が流れる、という枠があります。
この枠は、純粋にRPGとして遊んでる最中では
ちょっと気ダルイかも。
まぁクラシックの名曲であることは確かなんだけど、
ここで流れるショパンのリアル話は、
ゲームのストーリー上全く関係ないのよね。
ちなみに、ゲーム中に一度でも再生されたBGMは
キャンプメニューから聴くことができるようになってますね。
これはGOOD。
〇ストーリー
問題はストーリー。
これが、最後までやってもやっぱり納得できなかった。
とにかく意味がわからない。
というか、話全体の背景となる世界観を
プレイヤーがしっかり認知できないうちに、
暗黙に(いつの間にか)そうだと前提されていて、
その前提の上に話が進んでいく、
という展開の連続という気がします。
いってみれば、プレイヤーが置いてけぼり。
例えば、最初ポルカは花封薬というのを売ってるんだけど、
花封薬というのが何なのか全く説明がない。
花封薬がよくわからないのに、さらに鉱封薬とか登場。
といったことに始まり、
魔法が使えるともうすぐ死ぬ、という設定が
いきなりで最初理解できなかったし、
(てか、最後まで理解できないんだけどね)
トラスティ伝説というのが随所に出てくるんだけど、
それがどんな内容なのか結局わからないし、
一度も会ったことのないはずのワルツ伯爵が
いつの間にか倒すべき相手になっちゃってるし、
そういうのを挙げ始めるとかなりあるのよね。
そうなる過程とか理由とか、
そういうのを一切省いていきなりそういうことになっている、
という流れがあまりに多い気がした。
あと、ストーリー全体としても難解過ぎ。
物語の終盤で、
ポルカとショパンは何かを悟ったような態度になるんだけど、
それが一体何だったのか、クリアしてみてもよくわからない。
こういうの、私的に一番気持ち悪い。
そういう前フリをする以上は、
最後にそれらを全部きれいに解明して
あーナルホドネといった形で終わって欲しいんだけど、
この作品にはそれがなかったってことです。
チェロの木の御神籤の意味もサッパリだし、
あの婆さんの正体も全くわからんし、
てか、ポルカの母親も何者なの?って感じだし、
そもそも、ポルカって何者なの?ですよ。
ポルカが海に飛び込む理由も、
飛び込んだらどうなるかということも、
最後までその謎解きっぽいことが全くない。
あと、ラスボスが何でキミなんすか?
納得できる説明なりイベントなりが
その後にちゃんとあればよかったんだけど、
その展開が起こるのが唐突なら、
終わってみても何の説明もナシなので、
プレイヤーの頭上には「?」が浮かびっぱなしなんじゃないか。
てか、私は終始「?」でした。
んー。これは何ですかね。
続編でも出すつもりなのか。
マルチエンディングなら、
他にもっと納得のいく終わりがあるのか。
それとも2週目で謎が明かされる仕様なのか。
少なくとも、本編の謎は本編のエンディングで
全部完結して欲しいものです。
所詮、意味不明な夢オチってことか。
でも、それをいっちゃ終わりだよね。
—
総評としては、これは微妙です。
RPGが面白いといえるかどうか、
その大部分はシナリオ(ストーリー)にかかってると思う。
その観点でみると、
私の中の評価はかなり落ちます。
グラフィック、音楽、バトルシステムなど
他の要素はとてもよくできているだけに、
このシナリオの画竜点睛っぷりは残念至極。
買いかどうか、という話を保留してたけど、
ストーリーを楽しみにしている人には、
ちょっとオススメできないかも。
ただ、何か全く新しいRPGをやってみたい、
という人であれば買ってみても良いかもね。
トラスティベル メモ

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