[レイトン教授シリーズ] レイトン教授と魔神の笛 レビュー

新章3部作の第1弾ですかね。

レイトン教授と魔神の笛
対応機種:ニンテンドーDS
CERO年齢区分:A
ジャンル: ナゾトキファンタジーアドベンチャー
発売日:2009年11月27日
希望小売価格:5,040円(税込)
プレイ人数 : 1人

任天堂 DS ソフト | レイトン教授と魔神の笛
レベルファイブが贈るニンテンドーDSソフト、ナゾトキ・ファンタジー・アドベンチャー。ナゾ監修は多湖輝教授。

ストーリー

評価 B

適度なひねり、といった感じ。最初から黒幕っぽい存在が仄めかされているので、話はストレートじゃなく、裏があるんだろうなぁという予想はできるんだけど、それがどういう風につながっていくか、というあたりがキモでしたかね。

今回のストーリーは、レイトン教授とルークとの最初の出会いが描かれている内容でもあるので、その意味でもシリーズをやり続けている者としては興味深い内容でした。

グラフィック

評価 B

相変わらず挿入ムービーはDSながら頑張ってますね。今回はムービーが入ってくる頻度も従来よりやや多めという感じはしました。ストーリーが次の展開にうつる場面などではこまめにムービーを挟んできてたので、そういうところで多いと感じたのかもしれません。

グラフィックは、ちょっと謎解きするのに年寄りの目には辛いものも散見されましたかね。これは今作に限った話じゃないですけど、ナゾトキする際の肝心の絵が小さ過ぎて見づらいというものが、そう多くはないけど、まぁいくつかある。そのへんはDSというハードでやる以上如何ともし難い。制作としては、DSで可能なナゾの選定というところで、何とか苦心していくしかないところでしょうね。DSi LL とかだと、若干見やすいのかな。

サウンド

評価 A

らしいというか、レイトンだなぁという曲揃いです。このシリーズの特徴は、クライマックスシーンなどでもよくあるRPGのバトル曲みたいなハードな感じにはせず、主にストリングス系(バイオリンとか?そのへんの楽器)ベースの曲で盛り上げているんですね。これはこれで結構印象に残るし、レイトンシリーズの世界観を上手く演出してると思います。

バトル

バトル、一応ありました。といっても、ナゾトキなんですけどね。まぁ、これはRPGでいうバトルとはまた違うので、とりあえず割愛。

キャラクター

評価 A

今回は、それぞれのキーキャラの役割があって、それぞれにちゃんと引き立ってました。レイトン教授は、まぁいつもの調子。ルークとレミの役どころはかぶるんじゃないかと、最初は思ったんだけど、今回ルークはどちらかというとゲスト的?な感じの役なので、メイン助手の立ち位置はレミというところで、上手く演出されてると思いました。

あと、今回のキーキャラのユラ(とその弟)は、ちょっと登場回数が少ない感じはあったけど、最後まとまってたので、まぁ良かったんじゃないかと。黒幕の彼は、これは今後また登場してくるだろうという感じか。

ちなみに、前章のレギュラーキャラだったアロマとか、ドンポールとか、そのへんはまだ出てきませんね。今回は、時間的には前章より前に遡った話っぽい。チェルミーは、ちらっと出てきたけど。

ゲームシステム

評価 B

このゲームのメインは、ナゾ解き。今回は、だいぶ難易度が上がってる感じがしましたね。かつ、ナゾの数も多めに設定されてる感じ。ストーリーが次の展開にうつると、街のキャラはほぼ新たなナゾをふっかけてきます。ゆえに、なかなかストーリが進められない!といえど、このゲームのメインは「ナゾトキ」なので、これはこれで狙ったりなんでしょうけどね。

そのナゾの内容が、ちょっとしたひらめきとかひねりで答えが出てくる、という従来のパターンのナゾも、もちろん多くはあったんだけど、それよりも結構考えないと答えが出てこないものも多々。実際に紙に書いてみないと解けないようなものもあって、今までのシリーズより疲れる感じはありました。これ、小学生とかでも解けるのかなぁ。てか、むしろ小学生くらい頭が柔らかいと解けるのか。

その他のオマケ要素は、今回は、トレインと、さかなと、人形劇ですね。トレインは、結構楽しめました。車や他の列車の動きを計算しないといけないやつは、かなり苦戦するけど、まぁそれでも適当にひいてみて、何度かやってれば大体当たる。(本来そういうゲームじゃないかもしれないけど)人形劇も、ほぼ迷い要素なしですね。「えんぎ」さえ取得していれば、その中から「ピッタリ」になるやつを選んでいけば、ほぼ最後までいけます。

問題はさかな「ミラクルフィッシュ」で、これが50音表を眺めただけじゃなかなかひらめかない。適当にやってもなかなか正解にもならないし、本気でやるなら、実際に紙に書いてみたりしないと答えに辿り着けない。さかなは、個人的に一番つかれた要素でした。あと、ミニゲームのねずみ取りは、かなり燃える!(実は、このゲームの中で一番熱いかも?)

ところで、相変わらずコイン探しのタッチゲーなんだけど、今回は調べたポイントに対して一度表示されたメッセージは、2回目以降は(メニューを開くまで)表示されなくなってる。これで、今までポコンポコンとメッセージが表示されてコイン探しのときにうざかったのが改善されてたので、これは良かったと思う。

総評

評価 A

全般的に、きれいにまとまってる感がありました。ストーリーや、キャラ演出、音楽などは今回ほぼ文句をつけるところはないですね。ただ、上にも書いた通り、ナゾがちっと難しい。いや、サクッとわかるものもあるんだけど、考えないと分からないものは、本当に考えないと分からない。当たり前か。

いや、例えば、ミカンはレモンの何個分?的な一見すると算数の初歩みたいな問題もあるんだけど、実は、3つのパラメータをとる連立方程式だったりしてそんなのを普通に解くようなのもいくつか。多分、解き方次第なんでしょうけどね。(数学の知識がなくても、ちょっと考えればわかるみたいな?)

なので、これからこのゲームをプレイされる方は、紙とペンを手元に用意してやられることをオススメします。メモ機能も一応あるけど、ぶっちゃけDSの画面は狭いので。

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