[DQ9] ドラゴンクエスト IX 星空の守り人 レビュー(クリア編)

いろいろあってプレイ停滞してたけど、とりあえずクリアです。

ドラゴンクエスト IX – 星空の守り人
対応機種:ニンテンドーDS
CERO年齢区分:A
ジャンル: RPG
発売日:2009年7月11日
希望小売価格:5,980円(税込)
プレイ人数 : 1人

ドラゴンクエストIX 星空の守り人 | SQUARE ENIX
ドラゴンクエストIX 星空の守り人

ストーリー

評価 A

今回は真の悪役ってのがいない感じでした(あれ、これってネタバレ?)

基本的には、世界に何か異変が起こっていて、その原因を追究していくうちにさらにトラブルに見舞われ、何だかんだで世界各地の事件を解決していくことになり、それらをやりきったところでさらなる真実が解ってくると。この流れは今までのDQとほぼ同じ。これはパターンというか、期待通りというか、いわば DQ メソッドかなと思いました。

グラフィック

評価 B

なぜ据え置き機で出さなかった批判の批判ポイントは、概ねここでしょうね。DS で出す以上は DS グラフィックにダウンサイズするしかないと。ただ、DS で 3D グラフィックをよく頑張ってるなとは思いました。これはこれで良いんじゃないか。

あと、街やダンジョンでは視点を斜め45度程度回転できるようになってて、物陰に隠れてる箱や建物の横にある扉なんかもそれで発見する感じ(今回は360度回転ではなくなってた)バトル中のキャラやモンスターもかわいい(!)し、エフェクトもそこそこ派手で爽快感はあったかなと。

サウンド

評価 B

とりあえず、納得のすぎやんサウンド。欲をいえば、戦闘のBGMはもうちょっとアップテンポが良いというか、でなければ、もう1、2パターンくらいあっても良かったかな、という感じ。DS なので、そう何曲もいれられないのか。

全体的に悪くはないです。とにかく安定感がある。同じ曲を何度繰り返し聞いても飽きないというところは、とりもなおさず良い曲だということですね。ちなみに、たからの地図のダンジョンの曲は過去作の再利用でしたね。DQ3のダンジョンのBGMかな。

バトル

評価 A

これまでのDQバトルの良いところを全部取り入れて、さらにその操作性を向上させたという感じ。主人公以外のパーティメンバそれぞれはCPU操作で、各個に「さくせん」を設定することもできるし、全員のさくせんをいっぺんに決めることもできるし、「めいれいさせろ」でマニュアル操作もできる。

装備も戦闘中に変更できる仕様は引き継がれていて、さらに武器の種類のリストが出てくるので、変更時の装備が絞り込まれて選択しやすい。

ターゲットにするモンスターも今までは複数同じ種類のモンスターが出てきた場合、そのどれに攻撃するか不定だったけど、今回はモンスターの頭上にカーソルが表示されてどの個体を攻撃するかが決められるのも良いですね。

他に、今回新しい要素としてコンボがある。ちょっと地味ですが、稀に4連続とか決まると気持ちいいし、これはこれで楽しい。

あと、バトルシステムそのものではないけど、今回ランダムエンカウントからシンボルエンカウントに変更になってるのは、かなり評価できる点。やっぱり一定確率で回避不可なエンカウントというのは特に長時間、かつ繰り返しやってると、ストレスの原因になりますからね。その点、シンボルエンカウントならエンカウントをある程度能動的にやってる感があるので、ランダムのときのようなストレスは大分軽減されます。

今回のバトルシステムは、個人的にはこれまでのシリーズ中、最高評価です。

キャラクター

評価 A

主人公=プレイヤーというスタンスで、主人公にはキャラクター性(個性)はない。同様に、パーティメンバにするキャラも任意にキャラメイクするDQ3方式なので、こちらもキャラクター性はない。

主人公については従来のDQのパターンですね。NPCに関していえば、強い個性を持ってるのは、宿屋のリッカ、妖精(?)のサンディくらいかな。リッカも話に大きく関わってるのは序盤だけで、あとは宿屋の主人みたいになってしまうので、最後まで付き合うのはサンディくらい。

好き嫌いは結構分かれると思うけど、私はこれはこういう感じで良いと思った。最近のRPGはいわゆるキャラゲーになりがちで、こういう古風な、というか王道的なキャラ設定は、今時にあってむしろ希少かも。

ゲームシステム

評価 B

メニュー操作は基本的に従来のDQの踏襲。特に問題は感じませんでした。育成システムは、レベル制に加えて職業ごとのスキルポイントという要素があって、レベルアップによって得られるポイントを割り振ってその職業に対応した能力を獲得すると。

ダーマの神殿到達後は転職も可能で、さらに、転職後も転職前の職業レベルが維持されるので、転職がかなり気軽にやりやすくなってる。なので、いろんな職業に転職してキャラにいろんな能力を付加していけるということで、そのへんの育成の幅も広がってますね。

あと、サブクエストは、今回リストに表示されるので、どこで誰から何を依頼されたのかということがリスト上で確認できるようになってる。これはこれで良いんだけど、受けられるクエストの上限がある。当面クリアできないものは一旦キャンセルできるけど、一度ひろったクエストをまた受けに戻る手間もあるので、上限は特になくても良いのにとは思った。容量の問題かな。

難易度は、簡単なものから無理目なもの(ほぼ偶然に頼るしかないみたいなもの)まで、バリエーションは結構あるようで、あと、ダウンロードによる追加もありますね。今回はそのダウンロードを含め、通信によるゲーム要素が結構充実してる感じ。これが発売が遅れた要因になったようですが。Wi-Fiショップでは、通信でランダムにアイテムが降ってきて、レアな?アイテムが購入できる。他に、すれ違い通信で、宿屋に客を呼ぶことができて、この為に秋葉原あたりに「ルイーダの店」なる場所までできてたりしました。通信で複数人で協力プレイも可能なようだけど、私はこれはプレイしてないので何とも。

ちなみに、このDQはラスボス攻略後も世界は続いていて、エンディング後にいけるようになるダンジョンなどもあるようで(私はまだそこはやってない)。何かこのへんも FFCC EoT を思わせる仕様だけど、このDQ9の場合は、さらに上記の通信要素もあるのでクリアしてもさらに続けて長く遊べると。あとは、モンスターコレクションやアイテムコレクションもあるので、そのへんのやりこみもできますね。

総評

評価 A

はい、良ゲーであります。

今回新しいのは、クリア後も世界が続いてるってとこか。てか、このDQ9は、クリア後の遊び要素がかなりある。追加クエストとか、隠しダンジョンなんかもそうだけど、仲間にできなかったNPCが仲間になったり、転生(レベル1に戻してスキルポイント再取得)ができたり、新たなジョブが解放されたりと、何気に盛り沢山。今回は、クリアするだけが目標のゲームじゃないってことか。ストーリー部分に関しては、DQファンの期待を裏切らず、新規プレイヤーにも分かりやすい、JRPGの王道ですけどね。

ところで、今回カジノがなかったですね。そのへんは、通信コンテンツで補完してる感じかな。あと、個人的に気づいたことだけど、ギラ系の魔法がなくなってる!ギラ、ベギラマ、ベギラゴンですね。確かに、炎系ならメラがあるし爆発系ならイオがあるので、属性がそれらと被る魔法ではあったんだけど、ここにきてサッパリ削除されるとは思わなかった。一応、DQ1から実装されてたDQ伝統の魔法だったんだけど。特にベギラマは、DQ1の最強魔法だったのにね。個人的に、地味にショックだったかも。

何といっても、今回のやりこみは「宝の地図」になるのかな。すれ違い通信を ON にして出かけると、他のプレイヤーとすれ違ったときに地図が交換されるというのは、面白い試みだなと。

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