[トラスティベル] トラスティベル ~ ショパンの夢 レビュー(序盤編)

最近、RPGが出るたびに手を出してる気がする。

トラスティベル ~ショパンの夢~
対応機種:PLAYSTATION3
CERO年齢区分:A
ジャンル: RPG
発売日:2008年9月18日
希望小売価格:7,329円(税込)
プレイ人数 : 1人

系統としてはTO系ですね。ただ、シリーズものというわけではなく、この作品のみ単独のRPGの模様。シリーズではないので、ゲームシステムもほぼ独自のものが採用されていて、最初はややそのインタフェースに戸惑うけど、これも慣れですかね。

この作品はXbox360版が6月に発売されていて、今回のPS3版は、箱版にいろいろ要素を追加して移植された作品ということらしい。ハードを越えて出ている作品である以上は、内容もそれなりに期待して良いということか?てことで、まんまと買ってしまったと。とりあえず半分くらいまでいったので、いつものようにざっとメモを書いておきます。

ゲームシステム

上にも書いたとおり、TOに近いRPG。見た目もトゥーンシェードで描かれていて、アニメ作品を見ているような感覚で物語を楽しめる。ストーリーは、19世紀の実在の作曲家であり、ピアニストのフレデリック・ショパンが、今際の際にみたとされる夢の内容、とされる。本当にこんな夢みたんかいな。

まぁそれはそれとして、そのショパンの夢の中が舞台、ということです。フル3Dですが、カメラ視点は固定です。これもTOっぽいかな。あと、フィールドと街、ダンジョンがシームレスなのは、IUDやFF12寄りといえば寄りかも。

全体のボリュームは、今のところ20時間ほどやって半分くらいな感じなので、TOVよりちょっと多めって感じか。あと、Xbox360版ではシングルエンディングだけど、PS3版はマルチエンディングなのだそうで。マルチエンディングは、私はあんまり好きじゃないんだけどね。これはシナリオ重視な私のポリシーなんだけど、RPGの終わり方は1つで良いと思う。マルチだと、それぞれのエンディングがストーリー的に薄くなる感じがするのよね。

バトルについては後述。

ゲーム進行

タイトルだけ見るとほのぼのした印象ですが、内容はガチのRPGです。ただ、この作品もストーリー的な謎解きはほぼなし。これはもう最近のRPGの風潮ってことかな。なので、基本的に本編自体はサクサク進められます。ただ、やはりサブクエスト的なイベントが随所にちりばめられていて、それらも含め全部コンプリートするにはそれなりに周囲にも気を配りながら進行する必要あり。しかも、街やダンジョンなどのエリア間移動はあまり自由ではありません。

一度話が進んでしまうと、ほぼ後戻りができない。(話の展開でまた戻ってこれる街などもあるけど)
なので、サブクエストまでコンプリートするとなると、ゲーム進行は慎重にならざるを得ない。1週目のサブクエストのコンプリート状況によって2週目で進められるサブクエストの内容も変わってくるとのことで、そうなると、とりあえず1週目は気楽に本編だけ進めれば良いというわけにもいかないので、ちと疲れますね。

特にスコアピース集めとセッション。この作品の特徴でもある音楽的な要素なんだけど、あちこち探してスコアピースを集めて、会う人会う人にその集めたスコアピースを全部セッションして回るのは、かなり骨が折れる。

バトル

シンボルエンカウント式で、バトルモードに切り替えて戦闘ということになる。コマンド入力ではなく、一応アクションバトルではあるのだけど、リアルタイムではなくターン制です。どんなんだよ?

つまり、素早さの大きいキャラ順に自由に動ける時間が巡ってきて、自分の番になったら、一定時間内に殴るなり魔法使うなりのアクションをやる、という繰り返し。タイムシェアードリアルタイムバトル、などというそうです。

最初はちょっと分かりづらいけど、まぁこれは慣れでなんとかなる。ちなみに、パーティにいるキャラはやたら多いのにバトルに参加できるのは3人までというのは、ちょっと寂しい、と思ったり。バトルシステムがシステムなので全キャラ自分で操作せにゃならんというあたりで、3人までというのが妥当だったんでしょうかね。

今感じているのは、相手のターンでこちらに攻撃を仕掛けてきたときに、タイミングよくガードボタンを押すとダメージをかなり軽減できるんだけど、これがうまくできるかが勝敗を分けるキモですね。このタイミングが結構シビアです。

ざっと感想

とりあえずまだ半分ですが、ここまでに感じたこと。

  • 戻れないよ?
    上にも書いたけど、話が次へ展開してしまうと、基本的に前の街やダンジョンに戻れないのが辛い。サブクエストのトリガなんかを取り忘れたりしてると、ちょっと半泣きです。
  • セーブ、ロードが長い。
    セーブデータ一覧をロードするのに5~10秒程度かかり、さらにセーブ、或いはロードに5~10秒程度かかります。これはかなりストレスを感じる。私だけじゃないよね?
  • セッションに入るまでが長い。
    セッションできる人を探して回るだけでもダルいのに、実際にセッションに入るまでの画面切り替え時間も長い。セッションが終わると画面がいちいちフィールドに戻るんだけど、またセッションしようとすると、また長い画面切り替え。せめて画面そのままでセッションを繰り返せたら、もうちょっとマシだったんじゃないかと思う。
  • バトル時、敵がターゲットしづらい。
    カメラ視点が自動(つまり自由にならない)である上に、向いた方向がターゲットされる、という仕様なんだけど、キャラがどの方向を向いているのか曖昧である上に、ターゲットに何の印も出ないので、例えば遠隔攻撃で、同じ方向に複数敵がいたりすると、それのどれに当たるかはほぼ運。ツライ。

私は、RPGはシナリオ重視派です。何度か書いてますね。で、その私からみて、この作品のシナリオはあまり入り込めないんですよね。流れはやや単調。次から次へと全く別のイベントをこなしている感じで、1本線がつながった話を進めている感じがしない。

あと、キャラにも入り込めない。主人公であるポルカやアレグレットは、悪くはないんだけど、何かが足りない。何ていうか、ありがち過ぎ?ポルカはかわいいんだけど、それだけ。アレグレットは、よくある義賊ってやつなんだけど、その正義感がちょっと鼻につく感じ。あと、ポルカに想いを寄せる演出も、ちとアレな感じ。まぁ、ここから後半どうなるか、ですかね。

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