TOA メモ

久々に書きますか。

テイルズオブジアビス
対応機種:PlayStation 2
CERO年齢区分:A
ジャンル: RPG
発売日:2005年12月15日
希望小売価格:7,140円(税込)
プレイ人数 : 1人(~4人 戦闘時)

TOAですが、3DS版ではなく、あえてPS2版です。
いや、これ途中までやってて放置してたんですが、
3DS版出て、それを買っちゃって(買っちゃったのかよ)
それやるならPS2の方をクリアしてからだろう?
という良くわからない理由で再開してみたわけです。
やっとクリアしました。1周ですが。
〇ストーリー : A
実は私はこのゲームをやる前に
アニメ版ジアビスを最後まで見てたんですよね。
なので、ストーリー自体はやる前から大体わかってたという、
いわゆるネタバレ状態でゲーム進行してる感じでした。
で、その内容ですが、私は楽しめました。
ただね、これ区分Aなので低年齢もターゲットと思うのだけど、
この話って子供に理解できるのかな?とも思った。
このストーリーのキモはレプリカの存在だと思うんだけど、
それを生み出した技術であるフォミクリーだとか、
世の中の構成要素が音素(フォニム)といわれるものだとか、
レプリカはその中の第7音素でつくられるのだとか、
譜業とかプラネットストームとか超振動とかセフィロトとか…。
これだけの要素を理解するには、
ある程度の一般教養も必要な気がするんですが。
TOAの世界、オールドラントでは音素という概念が基本で
これはおそらくリアル世界の元素のようなものに相当するのかな
と思うんだけど、そのことを理解するには高校物理や化学程度の
基礎知識がないとよくわからないんじゃないか。
その上でジアビス独特の考え方をアレンジしてるので、
基本がわかった上でないと話がよく見えない気がした。
それが理解できれば、かなり奥深い世界観が出来上がっていて
この世界だけで派生ストーリーがいくつかできるんじゃないか
と思えるくらいしっかり作りこまれてると思いました。
〇グラフィック : A
PS2で考えたら、ということで。
グラはともかく、3Dテイルズはほぼここで完成してますね。
私はヴェスペリア(TOV)を先にやってるんですが、
街エリア、フィールドエリア、あとバトルなどの画面構成は
このTOAのつくりがそのまま踏襲されてる感じです。
今まではどうしても一番最初にやったTOVの見た目が先に立って、
それと比較して見やすい、見づらいとなってたんですが、
TOAはTOVとほとんど同じ感覚で遊べました。
5年以上前の作品ですが、今やってもさほど違和感が無い、
つまり、これがほとんどテイルズの完成形なのかなと。
ただ、最新作のエクシリアは
テイルズの伝統っぽかった視点固定が排除されてるようなので、
エクシリアを先にやってしまうと、
見づらい感が出てきてしまうかもしんない。
まぁ、それは、TOVやTOGにもいえることですが。
〇サウンド : A
テイルズ音楽、というか桜庭音楽だなぁ、という感じ。
良い悪いというか、
ここまでくると、こうでなくちゃいけない、となりますね。
この街は水の街っぽいからハープベースのこんな感じとか、
ここは砂漠だから、ああこういう曲だなーみたいな。
各作品でそれぞれ似ていて、しかしちょっと違うみたいな。
基本的にどれも良い曲なんですが、
何となくフィールド曲がちょっと壮大過ぎる感じしました。
フィールドなんだから、もうちょっと静かでも良いと思う。
〇バトル : A
おそらくこのTOAのシステムが3D版LMBSの最終形でしょう。
というのも、TOVやTOGとほとんど同じ感覚で操作できたので、
テイルズのバトルの操作性や画面構成の基本は
このTOAの形で収まったのかな、という感じですね。
基本3発、そのあと術技、さらに奥義で締め。
フリーラン、バックステップ、オーバーリミッツなど
その後の作品のバトルシステムでも踏襲されてる。
TOAの独自要素としては、
FOF、Cコア、FSチャンバーという何かの暗号みたいなシステム。
ぶっちゃけこれらはあまり意識しなくても
通常バトルで困ることはないし、使わなくても全く問題ない。
でも、使いこなせると大分有利なんですね。
私は話の終盤まで全くこれらを意識してなかったんですが、
意識して使うようにすると大分戦いが楽になりました。
FOF(フィールドオブフォニムス)というのは、
例えば炎系の技が発動した地点に炎属性の余韻みたいなものが残り、
そこで同じ炎属性の技を使うと、その技が強力な技に発展する
というもの。
Cコア(キャパシティコア)というのは、
装備することで特定の能力値を伸ばせるのみならず、
いろいろなパラメータが成長するようになったり、
新たなスキルを習得したりといった特典が得られるもの。
FSチャンバー(フォンスロットチャンバー)というのは、
術技に割り付けることで、その術技が強力になったり、
消費TPが抑制されたり、盗むなどの効果がついたりするもので、
その術技を使えば使うほどその効果が成長する。
FOFはともかく、
CコアやFSチャンバーに成長要素があることを知ったときは、
何でこれを最初から使わなかったんだー!と後悔の嵐でしたよ。
でも、そんなもんですよね。
他の作品でも、ゲームのシステムを理解する頃には、
およそストーリーは終盤だったりする…というのは私だけ?
〇キャラクター : A
今回のメインキャラは6人。
主人公はルークですが、これが最初イヤなやつなんです。
ぶっちゃけ無知でムカつくやつなんですが、
主人公だけにそれでも同情してしまうから恐ろしい。
正論いってる周囲の方がムカつくと思うようになってる!
とはいえ最後までその性格のままというわけじゃなく、
あるイベントをきっかけに改心するんですが、
序盤、主人公がいきなり嫌われキャラ(プレイヤー的にも)
というのは、逆に新鮮だったかもしれません。
まぁ、改心した後も、別の意味でイライラするキャラですが、
それも最初と同じように同情してしまうから恐ろしい。
あとは、ティアがそれっぽい関係。
これ絶対16歳じゃねーだろッ!っていう物言いと容姿。
ナタリアとルークは許婚だけど、発展はなさそうな感じ。
ある意味、今回ナタリアが一番報われないキャラかも。
ガイはナイスガイ!(これがいいたかっただけ)
ジェイドはとにかく高性能。
キャラ的には冷徹だけど、コミカルなので憎めない。
私の中でクルル曹長とかぶる。
アニスは、これも年齢に見合わない擦れ具合。
あとバトルが独特。実は前衛という衝撃。
バトルメンバ以外のキャラも強い個性を持っていて、
長編RPGでよくある誰が誰だかわからなくなるということは
TOAに関してはほとんどありませんでした。
レプリカの問題がテーマになっている作品で
これは何気に面白いシャレの効き具合だと思ったり。
〇ゲームシステム : B
メニューだとかキャラ操作だとかバトルとか、
このへんは初心者でも直感的に使えるようになってると思うし、
特にテイルズ常連には違和感ないと思います。
基本武具装備、レベルによる段階成長、TPを消費する術技
という具合に、一般的なRPGの要素はそのまま理解可能。
ただ、やっぱりCコアやFSチャンバーのシステムは
最初から隠し要素的な配置になってる感じはあります。
バトルのサブメニューだしね。
テイルズの場合は2周目以降が最初から前提されてるので、
もしかすると2周目でそれらの要素を堪能せよということなのかな。
〇外部仕様 : A
操作性はPS2の操作性を最大限に生かしてるという点で○。
ただ、やはりテイルズ独特というか、
街やダンジョンエリアでの狙った感じの固定視点は、
時折そりゃねーよ感に見舞われます。
物陰の宝箱とか隠し入り口とか。
あと、PS2なのでディスク読み込みの時間がありますが
これはそれほど気になる長さではないので○。
セーブもメモリカードの許す限りいくらでもできるので
バグがいくらか報告されてるけど、その対策を打てるので○。
そのバグも私は1度も遭遇しなかったので、
普通にプレイする分にはほぼ心配ないのかなと。
〇総評 : A
当時のテイルズスタジオ渾身の1作というだけあって
さすがのデキだと思いました。
凄いと思ったのは、PS3や箱○で今どきのゲームをやった後でも
このTOAは違和感なく遊べたということ。
5年前のゲームともなれば
およその作品において古臭さや未熟さを感じるものなんだけど、
このTOAにはそれがない。
グラフィックがPS2レベルなのはしょうがないとして、
純粋にゲームとしては最近出た作品といっても遜色ない感じ。
これが3DSでリメイク(移植?)されたのも理解できます。
その3DS版は買ってまだやってないんだけど、
大した追加要素はないみたいですね。
3D表示対応以外は秘奥義の追加くらい?
なので、PS2版を持ってる、或いはやったことあるなら、
わざわざ3DS版を買うほどではないかも。
操作性に関しては据置機であるPS2の方が格段に良いはずだし。
買った私がいうのも何ですが。

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