[DDFF] ディシディア ファイナルファンタジー レビュー

あけおめです。今年一発目は、とりあえずこの作品のレビューで。FFの20周年記念作品ということでFF1~10までの主人公キャラとラスボスキャラが一堂に会してアクションバトルするという、まさにお祭りという感じのタイトルですね。

ディシディア ファイナルファンタジー
対応機種:PSP
CERO年齢区分:C
ジャンル: ドラマチック プログレッシブ アクション
発売日:2008年12月18日
希望小売価格:6,090円(税込)
プレイ人数 : 1~2人

ディシディア ファイナルファンタジー | SQUARE ENIX
闘いの舞台は、アーケードへ!ファイナルファンタジーに登場する戦士たちが、再び激闘を繰り広げる。

FFを格ゲーにする発想はなかったよ。

ストーリー

評価 B

このゲームには単純にキャラ同士がぶつかる「クイックバトルモード」、連続でどんどんバトルを続ける「デュエルコロシアム」、それぞれのキャラのストーリーを追って行く「ストーリーモード」という大きく3つのモードが用意されてる。この他、Wi-Fiで通信対戦ができる「通信モード」もありますが。

で、ストーリーがあるのは「ストーリーモード」。基本的にRPGではないのでストーリーはあってもなくても良い感じなんだけど、一応はFFということで、クリスタルを巡る話として、それぞれのストーリーが串刺しされている。さすがに各作品の主人公キャラが集ってるので、まぁ中二な台詞の目白押しですが、それぞれの作品の中核となっていた背景やそこに出てきたキーワードなどには触れられてる。

例えば、FF2であれば「のばら」とか。(「のばら」は出すぎな気もしますが)それなりに内容を盛り上げてくれる話にはなってます。当然謎解きなどはないです(格ゲーですので)

グラフィック

評価 B

かなりキレイ。これ、PSPじゃなくPS2やPS3で出して欲しかったなぁ。ただ、マップのデザインによっては、キャラが壁の向こうや床の下に隠れたりしてしまって見えなくなって操作しづらい場面が多々ある。

一応カメラ操作はできるのだけど、キャラ移動がアナログパッド、カメラ操作が十字キーと、どちらも同じ左手親指の操作になるので、キャラ移動に忙しいのにカメラなんて同時にできねー!ってのが素直な感想。これがPS2や3のコントローラなら左右のアナログレバーで解決できたのになぁと、思ったのは私だけじゃないはず。

グラの評価からズレましたね。グラフィック自体はキレイです。それだけに、カメラは惜しい。

サウンド

評価 A

テーマ曲などディシディアオリジナルもありますが、基本的に歴代FFのBGMのアレンジ。通常バトルとボスバトルが中心ですが、盤面やチャットではフィールドBGMのアレンジも。歴代FFファンであれば、そのアレンジ曲だけでも聴きごたえあると思う。もちろん、FF全くやってこなかったという人にも素晴らしい曲として響くはず。

もともとバトルBGMでない曲もバトル風にアレンジされてたりするので(そういうのも面白いところ)、ノリノリでバトルを楽しめます。

バトル

評価 B

PSPのIFでよく頑張ってるとは思います。ただ、やっぱりPSコントローラのような操作性で遊ぶゲームなんじゃないかなと思いますね。十字キーとアナログパッドではどうもきつい。もう通常のアクションゲームの3倍くらい(当社比)の勢いで指が痛くなります。

キャラ移動以外の操作については、それなりに簡易化されてる感じかな。ブレイブ攻撃が○、HP攻撃が□、防御やジャンプが×、フロート移動が△、特殊攻撃はアナログパッドとの組み合わせになるけど、それ以外はこの基本的な単発操作で何とかなる。

あと、アクションが苦手な人向けにコマンドバトルモードというのもある。こちらは、ストーリーをマッタリ楽しみたいとか、懐かしキャラをみてニヤニヤしたいみたいな人向けか。一応、私はアクションの方で頑張りましたが、後でのんびりやるときはこっちかな。

キャラクター

評価 B

評価しづらい。全FFの主人公だしね。とりあえず下記のような構成になってます。

  • FF1 : ウォリアー オブ ライト(光の戦士)
  • FF2 : フリオニール
  • FF3 : オニオンナイト(たまねぎ剣士ですね)
  • FF4 : セシル(暗黒と聖騎士の2パターン変化)
  • FF5 : バッツ
  • FF6 : ティナ
  • FF7 : クラウド
  • FF8 : スコール
  • FF9 : ジタン
  • FF10 : ティーダ
  • FF11 : シャントット
  • FF12 : ガブラス

一応、1~10が主人公ってことでメインで、11と12はエキストラ的な位置ですね。(なので主人公ではない。FF11は主人公難しいし)ちなみに、1~10は、対するボス側のキャラも追加で自キャラとして使えるようにできます。

シャントットとガブラスはカオスを倒した後の追加ストーリーをクリアすると使えるようになる。個人的には、主人公だけじゃなく、他のレギュラーキャラも使えたらよかったのになーと思いました。FF4のカインとかリディアとか、FF6のエドガーとかセリスとかね。なんか、キャラがかぶりまくってるんですよね。全部主人公だと。最近のゲームよろしくそれぞれCVがついてるんだけど、WOLとフリオニールとセシルとスコールなんて、何か同じようなキャラのイメージがあって、声も同じ人でも良いんじゃね?って思ったりしたり。今後こういうの出すなら、是非他のサブキャラのエントリーも考えて欲しいかなと思いました。

ゲームシステム

評価 B

クイックバトルやコロシアムはキャラ選択してタイマンでガチバトルするだけですが、ストーリーモードの方はボードゲームみたいな感じ。マップの升目上を各キャラの駒を進めていって、そのマップ上の敵キャラや宝箱などに触れるとエンカウントしてバトル、或いはアイテムゲッツといった流れ。あと、キャラには装備を買ってつけることもできるし、レベルアップによる成長もあるので、RPG的な育成要素も一応ある。なので、単純な格闘ゲームとはちょっと違うかな。

他にも、ゲーム内のいろいろな目的をこなすことで、ミッションをコンプリートしていく要素も。これはXBOXの実績に似たシステムかなと思いました。アイテム収集したり召喚獣を集めたり、キャラやアイテムの図鑑的なコレクション要素もあるので、やり込み派な人も結構楽しめるシステム。

ただ、何度もいいますが、惜しむらくはバトルの操作性。これがPSPでなく、PS2(またはPS3)だったらもっと評価できたのに。

総評

評価 B

私の感想は、良ゲーです。アクションバトルは派手だし爽快。他にも、歴代FFやってる人には懐かしい要素やファンサービス的な演出も盛り込んであって、20周年記念作品と謳ってるだけはある感じですか。

ただ、PSPというハードで出すゲームじゃないなぁってのが実に惜しい点。

そもそも、携帯機でアクションは辛い。最近の子供たちはこういうのも苦にならず遊ぶのかしら。というか、子供たちは知らないだろう。歴代FFなんて。20周年ってくらいだから、FF1から通してやってる人はもう20代後半か30超えが普通の年代かと思うんだけど。

ちなみに、マイキャラはウィンダス最強の黒魔道士シャントット博士ですね。最初は愛着があって使ってみようかな程度だったけど、使い始めたらこのキャラに慣れてしまったっていう。

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