[アイドルマスター] THE IDOLM@STER 2 レビュー

買っちゃった。

アイドルマスター 2
対応機種:PlayStation 3
CERO年齢区分:B
ジャンル: アイドルプロデュースゲーム
発売日:2011年10月27日
希望小売価格:7,980円(税込)(通常版)
プレイ人数 : 1人

アイマスチャンネル
『アイマスチャンネル』公式サイト!アイマスチャンネルの最新情報はここから!

2は箱○版が先に出てましたが、そっちは買ってません。ので、以下はPS3版の感想です。きっとそう大きくは変わらないはず。たぶん。

ストーリー

評価 B

ストーリーの前に、これがどういうゲームかというと、1年(全55週)で女の子をトップアイドルに育て上げるという内容なので、その1年でのイベントや交流がこの作品のストーリーということになりますか。

今回は9人いるので、約9通りの展開がある。ただ、エンディングは4通りで、かつ、今作は前作と違って、1人ではなく3人のユニットを育てることになる。また、1年で選択できる行動というのは限られているので、同じキャラでも、違うキャラでも、いろんな選択肢を試しながら周回してくださいという内容になってると。ただ、3人ユニットといっても、ストーリーはそのリーダーのキャラを中心に進んでいくので、大筋では9通りだと思えば良いでしょうね。私はまだ2人(2ユニット)しかクリアしてないけど、それでおよその流れは把握。

今回、自ユニットに対抗するユニットが2組いて、1つは同じ765プロ所属の「竜宮小町」というユニット。もう1つは、765とライバル関係にあるという961プロの「ジュピター」というユニット。まずこの2つのユニットを撃破して、最終的にIA大賞というのを受賞するのが最終目標。その間にリーダーが凹むイベントが2、3回入るけど、それを乗り越えてユニットの団結で頑張ろう!みたいな流れですね。

育成するのが女の子で、プレイヤーは男性プロデューサーという設定なので、ちょっと恋愛ゲー要素もあるけど、あくまで育成ゲームなので、そのへんはおまけというか、展開のバリエーション程度かなという印象。

ちなみに、ジュピターというのは男性3人ユニットです。発売前はこの男たちとあらぬ展開になるんじゃないかとあれこれウワサされてたけど、そういう感じではないですね。ジュピターは、いわゆるラスボスでした。

グラフィック

評価 A

キャラや衣装のグラフィック自体は前作とほぼ変わらずですが、ステージとか演出なんかはそこそこパワーアップしてる感じ。細かいキラキラ演出は見ていて楽しいですね。

ちょっとアレな感じだなーと思ったのは、せっかく地方回りするなら、その絵にも凝って欲しかったなと。いろんな都道府県にライブや営業に行くんだけど、その際の背景がその県じゃねーだろ的なものが多いというか。奈良県のはずなのに後ろに通天閣が見えてたりとか、鳥取県のはずなのに瀬戸大橋っぽいのが見えてたりとか。そこどこだよっていう。まぁそこはこのゲームの力を入れるところじゃないってのはわかるんですが。

肝心の女の子キャラたちは、前作からのキャラも含めてみんな個性的で、ちゃんと綺麗、可愛いデザインで安定です。そうじゃなきゃ育成するモチベーションも出ませんし。

サウンド

評価 A

てってってーのようなBGMもさることながら、このゲームの音楽といえば、キャラたちが歌う楽曲ですね。前作からの曲も使われているし、新曲もちゃんとあります。PS3の場合はデフォルトで18曲なので、前作初期よりは多めか。ところで、アイマスのアイドルたちが歌う曲は、当然だけど歌詞がある前提の歌謡曲で、それらをほとんど(全部?)外部アーティストを使わずにバンナム内製でやってるんですよね。このへんの事情はよく知らないんですが、ゲーム会社の社内にメジャーアーティストレベルの音楽家がいることが、ちょっと驚きだったりも。

アイマスは毎月DLCで「カタログ◯号」という形で衣装やアクセサリーなんかを追加するのだけど、楽曲も追加されることがあり、これを買うのがCDシングルを買うくらいの価格だったりするので、下衆な言い方ですが、いい商売やってるなーなんて思っちゃいます。DLCの曲も基本的に良曲なんですが、とはいえ、お金を払って購入するとなると、いろいろ思うところはありますよね。

と、サウンドの評価とは話をしてしまったけど、BGMも効果音も、そしてメインの歌謡曲も、どれもアイマスの世界にマッチしたキラキラ全開のサウンドで良かったと思います。

バトル

評価 B

アイマスのバトル要素といえば、前作ならオーディション。今作は、本当にバトルになってました。オーディションは前作同様あるんだけど、加えて、ライブ、フェスというのもあり、ライブはひたすらハイスコアを目指す音ゲーなんですが、フェスがライバルと対決するバトルの様相を呈してると。

どういうことかというと、隣のステージで別ユニットもライブしているという設定で、そちらとのスコア争いをするというバトル。竜宮小町やジュピターとの対決というのもフェスで、あと、IA大賞とは別に地方の部門賞というのがあって、その獲得条件も特定のフェス対決で勝利すること。それも含め、今作は音楽バトルの色がより強い感じ。

実際、燃えます。フェスで勝つには“思い出”というのを溜めると有利だけど、その思い出は、ストーリー上の強制イベント以外では、営業で稼いでいくしかなくて、そればっかりやってると、今度はスコアを稼ぐための修練度が育たない。とかやってると55ターンじゃ全然少ないと思えてくるけど(うち5ターンほどは強制イベントなので実質50ターン弱)まぁそれがこのゲームですかね。

ちなみに、よく、いっぱい打てる曲(長くて拍の多い曲)の方が良いといわれるけど、オーティションやライブは、確かにその方がスコアをいっぱい稼げるんですが、フェスは、逆に短い曲が良いですね。思い出はLv3くらいまで溜めて、フェスではしょっぱなから思い出爆弾でボルテージを上げてバーストして、2回くらいバーストしたら、あとは逃げ切りというパターン。ボルテージアップのお守りも併用すれば、大抵これで勝てます。

売り上げを伸ばすにはスコアをいっぱい稼ぐ方がいいけど、フェス用に短い曲を1つか2つ選んでおくと良いです。そんな感じで、わりと戦略的な要素もあり、ちゃんと「バトル」として楽しめると思いました。

キャラクター

評価 A

アイドル9人と、竜宮小町3人と、あとはジュピターの3人。会話だけに登場してくるのは、765社長と961社長と小鳥さん。それぞれかなり強い個性を持ってるので、誰が誰だっけ?という年寄りにありがちな錯誤も意外となかったり。あと、秋月律子は今回は竜宮のプロデューサーだけど、ある条件を満たせば、彼女も自ユニットのライブにゲストとして呼ぶことができるようになります。

今回は1人ではなく3人を育てることになるので、3人の関係性というのもわりと気を使うことになってくる。最初は、比較的ノー天気か打たれ強そうなキャラをリーダーに立てる方が良いでしょうかね。春香はガチ初心者向けだけど、やよい、真美、響というあたりも初心者向けかな?それ以外はちょっとクセが強い。

このゲームはエンディングが4通りあるんだけど、うち1つは賞を1つも受賞できなかったときのBAD END。これが結構悲しい感じなので、BAD END だけは避けたいという場合は、最初は上記の強め?キャラをリーダーにして部門賞かIA大賞1つだけでも取れるようにすると良いかも。

ちなみに、961社長が子安さんなので、彼が喋るとどうも私の中でクルルが出てくる。最近あのアニメずっと見てるからなんでしょうけども(笑)シリアスな場面のはずなんだろうけど、彼がシリアスに喋れば喋るほどあの黄色いのが出てきて、笑えてしまった(どうでもいい)

アイマスは、登場キャラは多いですが、それぞれにちゃんと個性があって、同じシナリオでも選択肢によってそのキャラならではの反応がみられたりするし、だからこそ、もしあの場面で違う選択をしたらどうなっただろう?という動機で周回するモチベーションも上がったりするので、そうしたキャラ付けまで成功してるなと感じました。

ゲームシステム

評価 B

育成ゲーと音ゲーと恋愛ゲーの掛け合わせという感じですかね。私主観で、その比率は 4:4:2 って感じか?育成は、レッスンでヴォーカル、ヴィジュアル、ダンスのそれぞれの修練度を上げていって高スコアを目指し、ライブやオーディションでハイスコアを出すと。より大きなハイスコアを出せばそれだけ売り上げも伸びる。営業をすれば思い出レベルを上げることができて、これをためるとライブやフェスでボルテージ上昇の切り札として使えるようになる。ライブを成功させたりフェスに勝ったりすれば
地方や全国での人気や注目度も上がる。基本はこれらを繰り返して、IA大賞を目指すと。

やるとわかりますが、実はこのゲームは、周回を重ねるごとに難易度がどんどん下がっていきます。というのも、お金や衣装やお守りなどの獲得したものは、全て次の周に持ち越せるんですね。衣装などのアイテムはヴォーカルやヴィジュアルなどの修練度ブーストができるので、2周目以降はかなり楽。

逆にいうと、1周目は初心者には鬼畜かもしんない。そこで脱落しないで周回に入れたら、この作品は、いわゆる沼になっていくと思います(その良い悪いは置いといて)。

ゲームとしては、端的にいうと、アイドルとのやり取りの中で2つか3つの選択肢を選んでいくだけで、特に難しいメニュー操作とかアクションなんかはないです。ただ、レッスンやステージではリズムゲーになるので、それはそこそこ要領良く操作できる必要がありますね。

ちなみに、テレビとゲーム機の相性によっては、ちょっと音と映像にズレが発生することもあるようです。特に倍速機能のない古めの液晶テレビなんかはズレやすいと。あと、無線コントローラの場合は、ボタンの反応が若干遅れると感じることもあるかも。今回PS3はあまり感じなかったけど、前作を箱○でプレイしたときは、ちょっと遅れるように感じることがありましたね。このへんアイマス2では考慮されていて、映像と音のタイミングをソフト的に調整できるようになってました。地味だけど、こういう気遣いは重要だと思いますね。

ただ、このゲームは、本体ディスクだけでなく、DLCで稼ぐというビジネスモデルで「搾取ゲー」などともいわれてますね。しかも今回、DLCだけではなく “G4U” というアニメDVDと抱き合わせにしたパッケージもほぼ毎月発売するという、売れるもんはどんどん売るぞという、より攻めの姿勢。DLCの衣装セットだけでもリアルに服が変える値段なんですが、それでも買う人は買うので、これで成功している間は、この路線は変わることはないんでしょうね。

総評

評価 B

育成ゲームとしてちゃんと面白い。ハマります。というより、沼ります。これは育成ゲーム特有の感覚なんですが、この次はあれを、あれをやったら次はあれを、という具合に、どんどん次の展開を見たいという気持ちがはやっていくので、終わる目処がつけにくいんですよね。そういう要素に加えて、アイマスの場合は、育てる対象がいわゆる女の子キャラ、萌えキャラなので、それが育っていく様子を見ているのが楽しいとくる。

上にも書いたけど、これは搾取ゲーで、本気でやりだすと、パッケージ代の8000円弱だけじゃ済まなくなってくる。逆に、いったん離れると途端に冷めやすいんだけど、アイマスの場合は定期的にカタログを更新してくるから、一種のオンラインゲームに近い中毒性があるかもしれない。ともかく、そのへんは引き際も心得ながらプレイしましょうという感じ。

ゲーム内容は90点なんですが、やり込むにはお金がかかり過ぎるという点がマイナスポイントなので、総評としては、買い切りだったら良ゲーなんだけどなぁ、という感じかな。

タイトルとURLをコピーしました